2009年2月の来日公演に続き行われたユーロツアーより、3月21日ドイツ、シュットガルトのBIXジャズ・クラブでのギグを、DATデジタル・マスター使用によるハイクオリティー・オーディエンス・レコーディングにてコンプリート収録。小さなクラブでのギグということで、各楽器のサウンドも非常にバラントよく収められており、ホールズワースの繊細なギタートーンは特に超クリアー。メンツも前年あたりから、ジミー・ジョンソン、ゲイリー・ハズバンド、チャド・ワッカーマン、アーネスト・ティブスらを軸に、様々なリズム・セクションの組み換えを行い、そのメンバーごとで、オリジナリティー溢れるアンサンブルを展開している中、このドイツ・ツアーでは日本公演に参加していたチャド・ワッカーマンに代わり、ゲイリー・ハズバンドが同行することで、よりジャズ・エッセンスの強いプレイを披露。そのあたりはセットも2月の来日時に近い中、同じ楽曲でもチャドの複雑なドラミングとはまた違ったゲイリーのオーソドックスなプレイが別の印象を。そしてジミーのベースも響き渡るような重低音が痛快で、ホールズワースのギターにもよく絡み合い、相性の良さをアピール。そしてホールズワースも近年多用しているコンソール(マジック・ストンプ)を駆使しながら多彩なトーンやフレーズを生み出し、レガートプレイの速弾きや、ソロでは独特な和音や音階を混ぜた柔らかい響きで観客を魅了。新たなトリオでの可能性を感じさせるファン必聴アイテム!