1973年1月17日ストックホルム公演をサウンド・ボード録音で収録。ファースト・アルバム完成後すぐ(リリース直前)に行われたテンペスト初の欧州ツアー時の公演(おそらく一番最初のライヴ)だけに緊張感たっぷりの魅力溢れるパフォーマンスが見事に繰り広げられます。ファースト・アルバムから「Brothers」を除く全曲を披露しています。1ヶ月後の2月11日スイス公演の既発「MELT THE GLUE」よりも全体的にインプロが少なめの感じにはなってますが、演奏内容の濃さはそれを確実に上回る物凄いもので、メンバー達の本気ぶりがリアルに伝わるとんでもなくスリリングなプレイがこれでもかと展開されます。アランがとにかく格別に光っており、ワイドストレッチなコード・ヴォイッシング、見事なまでにしなやかなポジション・チェンジ等解読困難な凄まじいフレーズがこれでもかと弾き出されます。もちろんジョンの洗練されたリズム・ワークも聴き所となっており細かいフレーズを組み立て生み出される理想的なダイナミクスには圧倒されてしまいます。既にベテランの風格を醸しだしている最初期テンペストの貴重なドキュメント。全ブリティシュ・ロック・ファン必聴のタイトルの登場です。