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Genesis ジェネシス/France 1978

1978年「そして3人が残った」リリース後の長期ワールド・ツアーにおける、5月よりスタートしたヨーロッパ・レグより、6月3日のフランス、ディジョン公演の模様を、近年ネット等にアップされた、ステレオ・サウンドボード音源にて137分にわたり完全コンプリート収録。関係者流出によるオリジナル・ライン・マスターを使用しており、これまで以上に音の輪郭がはっきりしており、卓直結でありながら、各楽器パートもクリアーかつ、バランスも文句なしで、観客の歓声等がもう少しオンなら、このままオフィシャル・リリースも可能なレベル。そして内容も前年の「静寂の嵐」ツアーとはサウンド面でかなりの変化があり、まずハケットの代わりにツアー・メンバーとして参加したダリルの手数の多いまたタイプの違ったギター・プレイ、そしてPA音響の充実により、エレクトリック・ピアノの音などは明らかにカラフルに。また本ツアーより初めてドラム・セットにエレドラを持ち込んだりと、その後のジェネシス・サウンドの核となるスタイルがここで確立。そしてセットのほとんどを占める「A Trick Of The Tale」以降の大作は、すべて新しいサウンド・アプローチも手伝い素晴らしい演奏で、特にハイライトと云えるチェスターとフィルのツインドラムがすさまじい後半の”The Cinema Show”から”Los Endos”までのメドレーは、チェスターのパーカッション・アプローチがビル・ブラとはまた異なり、同じ曲でもかなり違う印象を受けたりも。またこの途中の後半手前のメロディ部分で、トニーがリズムを乱し、ギターとのユニゾンゆえ、その部分がはっきり聞こえたり、”Follow You Follow Me”ではフィルが2番目の歌詞を忘れて適当に歌うのもリアルなライブならでは。さらにこの4ヶ月後の初来日公演では、”The Fountain Of Salmacis”と”Ballad Of Big”はセット落ちするので、そのあたりも要チェック。日本で広くジェネシスの存在を知らしめた78年ツアー最高のパフォーマンスをベスト・クオリティーでここに。

Genesis ジェネシス/France 1978

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