1977年、10枚目のアルバム「Songs From The Wood」リリースに伴うUKツアーより、2月5日のマンチェスター・アポロ公演をマスター・クオリティー、サウンドボードにてコンプリート収録。近年、突如登場したニュー・マスターであり、テープの所有者によると、過去にジェスロ・タルのロード・クルーから入手したということで、とにかく高品質なライン録音であり、音のバランスも良好。尚、イアン・アンダーソンは喉の調子が悪いようで、曲間のMCやカウントで咳き込んだり「医者が喉に炎症を起こしてるって言うんだ。もし今日歌うなら明日は歌えなくなるよって・・・明日のお客さんは残念だ!」などとユーモアを交えて説明していますが、楽曲の歌の部分になると、一切感じせないのパワフルな歌声を披露。またマーティン・バレのギター、グラスコック&バーロウのパワフルなリズム・セクションのプレイもクリアーかつリアルに録音されており、バンドの放つグルーブ感がダイレクトに伝わってくるかのよう。さらにフルート、キーボードもこれ以上は無いほどにクリアーで、特に4曲目、13分にアレンジされたThick As A Brickは凄い迫力。当時の新曲から定番曲まで、70年代タルの総決算のようなセットを最高レベルのサウンドボード録音で収めた必聴の1枚。