1979年、当時マクラフリンが音楽ビジネス界デビュー25周年(!)として、マハヴィシュヌからビリー・コブハム、ライフタイム期のジャック・ブルース、そしてインド音楽へのアプローチでも知られるキーボード・プレイヤー、スチュ・ゴールドバーグらと共に、短期間のみ行われたスーパー・カルテットのレア・ライブ音源がここに。同年10月7日から、12月12日のロンドン、レインボー・シアターまで計28回のみのユーロ・ツアーより、11月1日フランス、ニース公演を近年発掘された初流出となる、当時としては良好オーディエンス・レコーディングにてコンプリート収録。全編にわたり各パートの分離感も素晴らしく、特に繊細なマクラフリンのギターがクリアーに収録されているのは嬉しいかぎり。そしてセットの方はジャズ・アプローチの強いセッション/インプロを主体としながらもソロ・アルバム「Electric Guitarist」からのナンバーなども織り交ぜ、随所で各メンバーのソロも大きくフューチャー。特に”Miles Davis”中盤でのジャックのソロは、この日は”Spoonful”を導入。そしてマクラフリンの縦横無尽なフリーキーなソロの後は、コブハムの超絶なドラム・ソロに続き、マハヴィシュヌの時代の印象が強い”One Word”も、ライフタイム・ヴァージョンで再現。なお、セットリストはある程度固定されていても、このメンバーだけに即興的な要素も強く、他の公演とは違ったアプローチで演奏する中、ラストはやはりスピリチュアルなコルトレーンの“A Love Supreme”で終演するあたり、彼のコンセプトは明確と云えるもの。これまで本ツアーからは数公演しか音源も流出しておらず、新たにこのクオリティーで奇跡のスーパー・カルテットを体感できることはまさに至福の極地と云える、ジャズ・ロック・ファン必聴マスト・アイテム。 DISC ONE:01. Desire And The Comforter:02. Band Introduction / Electric Dreams, Electric Sighs:03. Miles Davis/04. Jack Bruce Bass Solo (inc. Spoonful)/05. John McLaughlin Improvisation / The Dark Prince / Jam / Drum Solo Beginnings/03. Billy Cobham Drum Solo / One Word DISC TWO:01. Stu Goldberg Piano Solo:02. The Core Of The Apple:03. The Tightrope:04. A Love Supreme [Live At Theatre De Verdure, Nice, France November 1st 1979] John McLaughlin - Guitars, Banjo / Jack Bruce - Bass / Billy Cobham - Drums / Stu Goldberg - Keyboards