1968年ファースト・リーダー作「Extrapolation」リリース時であり、マイルスの「BITCHES BREW」のレコーディングに参加する以前の、超レアなライブ音源がここに。1968年11月9日ドイツ、ベルリンでのクラブ・ギグの模様を、関係者がボード卓直結のライン音源で保存していたものがネット公開されたもので、マスター・クオリティー、サウンドボードによるもの。そしてまずメンバーはアルバム同様、ジョン・マクラフリン(g)、ジョン・サーマン(bs,ss)、ブライアン・オッジス(b)、トニー・オックスレー(ds) というカルテットで、演奏そのものは基本的には、正統派モダン・ジャズ的アプローチとなるもの。それでも当時主流派がアピールしていた幾何学的なテーマ・メロディや、絶えず変化していく4ビートあたりは、モードやフリーに近いもので、やはりそのあたりマクラフリンのギターが既成の概念から外れているのも納得できるというもの。そして翌年にはトニー・ウイリアムスのライフタイムでフリー・ロックに接近するあたりの布石とも言える、若き頃の記録として、資料的価値も高い逸品。 1. Quartet 1/2. Quartet 2/3. Quartet 3 [Live At Total Music 68, Quasimodo, Kantstrasse, Berlin, Germany November 9th 1968 : soundboard recording]