「Visions Of The Emerald Beyond」リリース後、1975年7月21ストックホルム公演とおまけに同じく7月パリ公演を収録。ナラダを核に、見事にグルーブするアンサンブルをリアルに体感できる、これ以上はない理想的なサウンドで収録されていますこの日のライヴは、第2期から第3期に移行する過渡期にあたり、おなじみ第1期の、Jan Hammer、Jerry Goodman、Rick Laird、Billy Cobhamでのアンサンブルとはかなりかけ離れたものになっており、本来のスタイルとは違う管楽器の、この時期ならではの独特のアンサンブルを創りあげています。時代的にもクロスオーヴァーからフュージョンへと呼び名が変わる時期であり、ロックも大仰なプログレから徐々にパンクやニューウェーヴの時代へと向かっていく状況だったりするので、マクラフリン自身もいろいろ試行錯誤を重ねていたと思われます。(ちなみにラルフ・アームストロングはマハヴィシュヌのあとジャン=リュック・ポンティのグループに参加)殆ど1コードで繰り広げられ、唯一無二のプレイの数々は全てが聴きどころになっています。まさに向かうべき方向が定まってないマハビシュヌの、究極にスリリングなアンサンンブルを貴重なラインナップで味わえる、ファン必携のアイテムが決定です!