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Pink Floyd ピンク・フロイド/London,UK 1972

1972年1月20日から約1ヶ月にわたる「未完成狂気」UKツアーより、その最終公演として4夜連続で行われた、ロンドンのレインボー・シアター公演のファイナルとなる2月20日のライブから、そのハイライトである「狂気」完全再現パートを41分にわたり収録。まずなんと云っても本音源はそのあまりのクオリティーの高さで、アナログ時代は「FM放送からのステレオ・ライン録音」とデータ化されていたほどで、実際はテーパーが当時のハイエンド機器でベスト・ポジションより録音したもの。しかもこれまで流通していたものはピッチの狂いやヒスノイズの目立つ箇所もあったものの、本作では近年ネット等で公開された全て修正されたリマスター音源をダイレクト収録しており、歴史的な一夜となる素晴らしいショーをほぼカンペキに再現。そしてこのツアー当初は機材トラブルやリハーサル不足も手伝い、試行錯誤の演奏が目立つ中、徐々に完成度を増してゆき、この最終公演地となったレインボー・シアター公演は、「狂気」プロトタイプの完成に至っており、特にこの最終日の演奏は、ファン・サイトでもフロイド・ライブ史におけるベストのひとつと称されるもの。そしてショーはオープニングとなる"Speak To Me"からスタートし、その後もツアー序盤は曲順もあやふやだったのが、ここではほぼアルバム同様の流れで進行してゆき、それでも"On The Run"では、まだシーケンサーを導入していない、切れ味鋭いリード・リフなどは新鮮な聴きどころ。まさに「未完成狂気」ライブのベスト・パフォーマンスを最高のクオリティーでここに。さらにDisc:2には、本ツアー終了後の6月から、ロンドンのアビーロード・スタジオで本格的に開始された、「狂気」レコーディングにおけるデモ・トラックを各テイク収録。こちらも過去流通では不正確だったピッチなどもきちんと修正されたネット公開音源からの収録で、全編ラフ・ミックスながら、リアルなサウンドボード・ソースより34分にわたり収録。特にアコーステイックな”Money”や試行錯誤の”Brain Damage”など、最終テイクとは違ったアプローチによるもので、いずれも興味深い演奏を、全てオフィシャル・レベルのマスター・クオリティーにて。

Pink Floyd ピンク・フロイド/London,UK 1972

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