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Pink Floyd ピンク・フロイド/Ohio,USA 1972

1972年「未完成狂気」ツアーにて、イギリス→日本→アメリカとツアーを継続していた、春のUSツアー・ファースト・レグ中盤となる、4月23日オハイオ州シンシナティのミュージック・ホール公演を、近年ネット公開されたテーパー所有のオリジナル・マスター音源に、デジタル・リマスタリングを施したベスト・クオリティーにて収録。もともとマスターから、”The Mortality Sequence “の前半部分や、”One Of These Days”途中でカットがあり、完全コンプリートではないものの、それでもトータル101分にわたり、1972年の第一次北米ツアーにおける最高の演奏の一つとして、2月20日のロンドン公演に匹敵する内容と評されている通り、「狂気」、そしてショー後半ともども、あまりに完成度の高いパフォーマンスを、このクオリティーで聞けることはファンとしては嬉しいかぎり。しかも既流通音源では「狂気」の一部でヒスノイズが目立ったパートも、さすがにオリジナルだけあって、ほとんど気にならず、速かったピッチも正常に修正され、まだ完全ではない「Dark Side Of The Moon]が進化し演奏され変化していく、原曲の素晴らしい過程を知るにはベストといえる演奏といえるもの。特にその創造的演奏ぶりが極みといえる”Any Colour You Like”は本ツアーでもベスト・テイクといえるもので、ギルモアの7分にも及ぶスキャット・ソロは必聴。そして後半パートも全くだれることなく、緊張感を持続した素晴らしい演奏となっており、チューニングの音に導かれて「吹けよ風、呼べよ嵐」がスパルタンにスタート。そしてその後の「ユージン」や「エコーズ」も幽玄かつ凄い迫力で、さらにラスト・アンコール「神秘」も曲中で、ライトのピアノを打楽器風に叩きまくる演奏などは鳥肌もの。とにかく全体を貫くスピード感と、盤石なアンサンブルは驚異的であり、これを現存する最高のサウンド・クオリティーで聞けることは、全てのフロイド・ファン必携の1枚と断言できる逸品。 Disc One : The Dark Side Of The Moon / 46:01mins 01. Speak To Me 02. Breathe 03. On The Run 04. Time 05. Breathe (Reprise) 06. The Great Gig In The Sky 07. Money 08. Us And Them 09. Any Colour You Like 10. Brain Damage 11. Eclipse Disc Two : / 55:05mins 01. One Of These Days 02. Careful With That Axe, Eugene 03. Echoes 04. A Saucerful Of Secrets [Recorded At Music Hall, Cincinnati, Ohio, USA 23rd April 1972]

Pink Floyd ピンク・フロイド/Ohio,USA 1972

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