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John Wetton,Robin George,Carl Palmer,Don Airey/London 6.5.1986

エイジアが活動停止していた1986年、6月5日に伝説のマーキークラブで行われた幻の公演がサウンドボードレベルの優良音質で今週いよいよ蘇ります!!この音源は過去にAyanamiレーベルから『GO CLUBBING ! 2 (Ayanami-021) 』や『WET DREAMZ (Ayanami-177)』というタイトルで音盤化されていましたがそれも遠い昔の話。当時アッパー版としてリリースされた後者の『WET DREAMZ』でさえリリースは2002年の10月11日でしたから、なんと今月で丸12年も経っています。今回は2014年最新機材を使用してマスターテープを頭から終わりまでつぶさに精査し直し、丁寧にリマスタリングを施した事でそれら過去の音像とは比べ物にすらならない極上音質が実現しました。既発盤で散見された音揺れとヒスノイズがパーフェクトに無くなり、ブレの無い安定した音像が質感豊かなサウンドで立ち上がる様子に間違いなく驚かれるでしょう。また静音部も細心の注意を払って調整した事で残響音の伸びも増し、音域の幅と奥行きの深さが直感でお分り戴けるほどの劇的なアップグレードを果たしています。最新機材で音を精査して得られた隙の無い高解像度の決定的サウンドゆえ、この音源の最終決定版としてCD化となっています!! 熱心なファンの方は御承知とは思いますが、この公演は長いエイジアの歴史上でも特別なもののひとつです。元々は" NORDOFF-ROBBINS MUSIC THERAPY CENTER LTD. "という施設の為に行われたもので、ミュージック・セラピー(音楽によって精神障害児を治療する試み)の為のAIDコンサートでした。メンバーはジョン・ウエットン、カール・パーマー、ロビン・ジョージ、ドン・エイリーに加え、特別ゲストとしてフィル・マンザネラが参加しての5人編成となっており、厳密にはエイジアでなく" John Wetton And Friends "という名義で行われたものです。しかし本来はエイジア名義でやるつもりだったライブで、その為にプロデュースもウエットン自身がやって動いていたほどでした。でも当時のダウンズがGTRのプロデュースで多忙だった為に参加が不可能となり、マンディ・メイヤーも『ASTRA』にまつわるツアー(※セールスが好調なら86年の春からワールドツアーが予定されていた)が無くなった事で既にエイジアとは別のスケジュールで動いていたので都合が合わず、メンバーの見直しとバンド名義の再考を余儀なくされます。そこでイの一番にスポットを当てたのがロビンでした。何故彼だったかと言えばこれは或る意味当然で、彼は『ASTRA』で正式メンバーになったマンディよりも前に、ハウの後任ギタリストとしてエイジア加入を打診されていたプレイヤーだったからです。当時のロビンはソロアルバム製作に忙しかったのでそのオファーを断ったそうですが、この時はそれも終わりスケジュールが開いていた為に参加が決まった様です。マンザネラはウエットンがロキシー・ミュージック時代に競演歴があった事と、ちょうどこの時期(※86年3月~8月)、翌87年にリリースとなる『WETTON / MANZANERA』のレコーディング中だった事でウエットン自身から参加要請があった様です。ドンに関してはどういった理由で呼ばれたのかは不明ですが、当時ウエットンは日本のバンドVOW WOWのプロデュースに関わりを持ち始めた頃なので、その人脈繋がりで紹介されたのかもしれません。こうして動き出したこの布陣は名義こそエイジアではないものの、エイジアの中心メンバー2人がエイジア活動停止中に唯一やった別プロジェクトとしてのエイジアとも言える訳ですから、大変重要なライブであったことは言うまでもありません。本作はそんな86年6月5日、このプロジェクトで2回やった公演の2日目・最終日の音源が超極上音質で収録されているのです!!まず冒頭で司会によるバンドのコールがありますが、これがエイジアではなく"John Wetton, Robin George, Carl Palmer, Don Airey"となっているのは先のバンドの成り立ちについての説明通りです。またこのバンドコールは既発盤には未収録だった部分でもあり、今回が初収録となっています。「Sole Survivor」ではのっけから83年までのエイジアには無かったへヴィなサウンドが花開き、リマスタリングによって一新された中音域の豊かな振幅に驚かれるでしょう。前日4日の公演と違い、この日何故か声を潰してダミ声気味になっているウエットンの歌唱も大変印象的です。「Only Time Will Tell」では重たい音の筆致で導入部が飾られ、煌くようなハイハットの打音とキーボードの出音も既発盤とは比べ物にならないほど艶やかに出音してゆきます。終曲部ではドンらしい解釈でオリジナルのフレーズを散りばめて弾いているシーンがあり、この様子も聴き逃せないでしょう。「Go Down Fighting」はロビンのワイルドなソロ曲で、ベースの運動性が既発盤よりも強く鮮やかに再生されてゆく事に御注目下さい。へヴィな曲想でありながらも躍動するメリハリ感があるこの布陣の演奏マジックが、力強い出音で耳を駆け抜けます。以上ここまでが4人での演奏で、終曲後に特別ゲストとしてフィル・マンザネラが加わって5人編成となり「Keep On Loving Yourself」がスタートします。 この「Keep On Loving Yourself」ですが、この曲は元々エイジアの未発表曲で83年のアルバム『ALPHA』から漏れた曲(※原題は「Keep The Love Alive」)でした。このライブの翌年1987年に『WETTON / MANZANERA』に収録されてアルバムのリードトラックとなり1stシングル(US盤プロモオンリー)にもなりますが、興味深い事にここでは曲が完成形になる一歩手前の状態のものが披露されています。これは言い換えると『ALPHA』収録から漏れたこの曲の手直し中のものが聴けるとも言える訳で、資料的にも非常に貴重な演奏と言えるでしょう。メロディラインは後の完成版と同じですが導入部の尺と中盤の展開部(4分10秒付近~45秒付近)に於けるギターのアプローチの違い、更に終盤5分39秒付近~終曲までの整理されていない不安定な展開など、後のアルバムに収められた完成形とは違いが散見されるのが興味深いところです。またドラムのアプローチも完成版とは随分違っていますが、これはドラムを叩いているのが完成版のアラン・ホワイトではなくカールだからで、これも非常に重要なトピックスと言えましょう。何故ならここでのカールは『ALPHA』製作時のデモトラックで何度かこの曲を聴いたかプレイした経験がある筈だからで、そのエイジア未発表曲時期のリズム・アプローチを思い出して叩いていると思われる為です。つまり深読みすると、ここで聴ける演奏のリズム面・ドラミングに関しては82年末~83年初頭のエイジア未発表曲時期の面影を或る程度残していると推察されるのです。「Don't Cry」はウエットンが相変わらず滅茶苦茶な歌詞をワメいていますが、導入部以外の演奏とフックの効いたグルーヴ感はエイジア史上でも屈指の力強さを誇っており、ここでのへヴィで華のあるアプローチは後のエイジアで花開くハードなサウンドの起点と言えるでしょう。終曲の仕方も一風変わっており、楽曲をブツ切る様にしてグルーヴを一斉に止めるスタイルは89年の再結成時にも踏襲されていましたから、その雛形がこの86年の演奏で現れているのは興味深いところです。ロビンの曲「Heartline」は彼の魅力が浮き出た好演奏で、当時からマルチプレイヤーとして高く評価されていた彼の持ち味が存分に出ているシーンです。随所で印象的に出てくるドンのきらびやかな装飾音も彩りを与えていますし、リマスタリング効果でより迫力を増したドラムの熱っぽい打音も大いに耳を潤してくれるでしょう。「The Smile Has...」はドン特有の表現とウエットンの歌唱が不思議な融合を果たしているシーンです。ここで注目したいのは「シンセの音色を主軸にした伴奏+歌唱」というデュオ・スタイルでしょう(※"ピアノ"単体の音色+歌唱ではない点がキモです)。エレキピアノの出音が無い訳ではありませんが、ドンはこれを最小限に抑えてストリングス系のサウンドをメインに勝負しており、これも長いエイジアの歴史で他に例が無いパフォーマンスとなっています。既発盤では感じられなかった左右からの振幅を深く感じるリマスタリング効果も絶大ですので、ここは出音の様子も是非御注目下さい。 ストーンズの「Honky Tonk Woman」ではこの布陣ならではの演奏力が聴きモノで、原曲の良さを押し上げたブルージーな表現が生まれ変わった極上サウンドで出てきます。またこの曲で突然シンセドラムの様なリズム音が聴こえますが、これはカールがギター型のショルダー・シンセドラム(?)を首から下げて叩いている為です(※この楽器については本作に付属するボーナスDVDR『MARQUEE 1986 2ND NIGHT: REHEARSALS』の項で記述していますので、合わせて御参照下さい)。終曲部からはそのギター型ショルダーシンセドラムでカールが疾走感満点のビートで場を煽り、ドンがそれに応える形でスリリングな鍵盤ソロが展開してゆく異例の競演が楽しめます。「Dangerous Music」では再びロビンにスポットが当たり、彼らしいワイルドなロックンロールが彫りの深い表現で全開になります。中間部にはやや強引にカールのドラムソロ(※こちらは本物のドラムを使用)をインクルードしていますが、興味深いことにここで披露しているソロは再結成を果たしたエイジアが1990年の夏に東ベルリンで行った" EAST MEETS WEST FESTIVAL "で披露した「The Heat Goes On」曲中にインクルードした短縮ソロに酷似している事です。これは90年にやっていたドラムソロの構成が既にこの時点で完成していた事が分かるレアシーンと言えるでしょう。ビートルズの「Back In The USSR」からはアンコールとなっていますが、ここもヒスノイズが若干目立った既発盤とは別物の視界の晴れた音像で再生され、調子の悪い喉を酷使したせいで大変な事になっているウエットンの歌唱もより生々しく近い音で迫ってきます。「Heat Of The Moment」もその濁った声と歌唱が他では聴けない印象深さを呈していますが、歪んだギターから入る独特の導入部を含め、エイジアには無い5人編成特有の旋律の膨らみが色鮮やかな出音でお楽しみ戴ける筈です。翌87年にリリースされたアルバム『WETTON / MANZANERA』の日本盤LPの帯にはリード文字として「大英帝国夢うつつ」という名キャッチが躍り、ライナーノーツには1988年にエイジアとしての新作がリリースされる旨が書かれていたのを御記憶の方も居られるでしょう。結果的にそれは各メンバーのスケジュールや諸事情で成就しませんでしたが、しかしここで聴ける演奏や、カバー曲を含む選曲の多彩さにはエイジアとしての重圧や緊張感から解放されたウエットンの横顔がよく出ていますし、名称こそ" John Wetton And Friends "ではあれど、全員イギリス人の名だたるミュージャンで固めたそのサウンドはまさに「大英帝国夢うつつ」と言えるでしょう。今週末はエイジアの空白期にポツンと存在するファン必聴のこの名音源を是非お試し下さい。演奏内容は勿論、最新機材を使って丁寧にリマスタリングした2014年版の鮮やかなサウンドは過去の既発盤を一蹴し、レベルの違う極上の音の仕上がりに深く御満足して戴ける自信作となっています。 Live at Marquee Club, London, UK 5th June 1986 TRULY PERFECT SOUND (71:24) 1. Intro. 2. Sole Survivor 3. Only Time Will Tell 4. Go Down Fighting 5. Keep On Loving Yourself 6. Don't Cry 7. Heartline 8. The Smile Has Left Your Eyes 9. Honky Tonk Women 10. Keyboard Solo 11. Dangerous Music 12. Drum Solo 13. Dangerous Music(reprise) 14. Time Again 15. Back In The USSR 16. Heat Of The Moment John Wetton - Bass, Vocal Robin George - Guitar, Vocal Carl Palmer ? Drums Don Airey - Keyboards Phil Manzanera - Guitar(Special Guest)

John Wetton,Robin George,Carl Palmer,Don Airey/London 6.5.1986

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