1980年USツアーから7月11日カンサス・シティでのショーの模様を、近年流出したFM放送用マスター音源より、ステレオ・サウンドボードにてワンステージ完全コンプリート収録。Bruford名義では2作目となる”Gradually Going Tornado”リリース後ゆえ、前年とはメンバーもセットリストも大幅に変わり、アルバム同様、ヴォーカル・ナンバーも組み込まれた、このバンドとしての最終型とも云えるスタイルがここに。まず注目はホールズワース脱退後に後釜として参加したジョン・クラークのプレイで、音を聞いている限りではホールズワース?と間違えるほど、サウンドに違和感はなし。また彼をフューチャーした”Joe Frazier”では超絶な早弾きも披露しており、他にもカンタベリー色の強いインスト・ナンバーでの各々のプレイや、ジェフのベース・ソロからブラッフォードとの掛け合いになる超絶なブリッジなどはやはり要チェック。またアルバムと同じくロック、ジャズ、フュージョンなどの多様なエッセンスも組み入れ、前年がテンションの高いインスト・オンリーのパフォーマンスだったのに比べ、旧ナンバーも比較的ポップなアレンジでプレイし、バラエティに富んだステージを展開。そしてヴォーカルも担当しつつ、超絶なベースを披露するジェフ・バーリン、卓越した鍵盤さばきのデイヴ・スチュワート、そして説明不要のビルブラのドラミングと、全てが一体となった完成度の高いフルライブを、ベスト・クオリティーにてここに。さらにボーナスとして、翌1981年バンド解散後、ジェフ・バーリンと共にハリウッドのミュージック・スクールでエキシビジョンとして行ったスペシャル・ライブを、ネット流通とは一線を画すハイクオリティー・オーディエンス・レコーディングにて収録。ここでの聴きどころは、当時AOR/フュージョン界に、そのハイレベルな楽曲と一流プレイヤーの参加で大プレイクしていたL.Aバンド、ペイジスのギタリスト、チャールズ・ジョンソンを加えたトリオによる演奏。ブレッカー・ブラザーズやジェフ・ポーカロらとプレイしていただけあり、そのギター・プレイもジャズ/フュージョン・テイストに溢れたもので特に1曲目は彼のギターソロを大々的にフャーチャーした軽快なインスト・ナンバー。そんな3人による超レアな唯一のトリオ・ライブを超クリアーな臨場感最高のマスター・クオリティーにて。ボーナス・トラックも含めて全編聴き所満載のファン必聴マスト・アイテム!