1983年から1985年にかけて活動を共にした2人の最初期ライブを捉えた貴重な音源がここに。過去に1975年クリス・スクワイア「Fish Out Of Water」のアルバム・セッションで知り合い、その後、ピアノとドラムのデュエットをアコースティック・スタイルでやるということで、意気投合した2人が短期間内に発展させたプロジェクト。そしてそれぞれムーディ・ブルースとキング・クリムゾンで活動していた中、1983年8月28日にカリフォルニアでモラーツ&ブラッフォードとして公式のデビューライブを披露。その後翌1984年のヨーロッパ・ツアーから、3月27日オランダ、ロッテルダムで行われたライブを、現地FMオンエアー・からのサウンドボード音源にてコンプリート収録。そしてセットはファースト「Music for Piano & Drums」と翌年にリリースされるセカンド「Flags」に収められナンバーの原曲、そして未発表ナンバーで占められており、ジャズ的なテーマがはっきりしている曲と、純粋にインプロを押し出したナンバーが混在し、どちらも素晴らしい演奏によるもの。とにかくこの段階では、当初のコンセプトそのままの、まさにファースト・アルバム「Music for Piano & Drums」通りの、2人の生のドラムとピアノによる共演を楽しむことができ、2人だけで演奏していることが信じられない位に多彩な内容を披露。ジャズ、フュージョン、プログレ、ワールド・ミュージックなど、モラッツの作り出す、同じ楽曲の中でも目まぐるしく変化する曲調と、オリジナルな色彩感に満ちたナンバーの数々に、独特のリズムで果敢に挑むブラッフォードのドラム・プレイは終始圧巻で、両者の凄まじいテクニックに裏打ちされたユニゾンや変拍子プレイを始めとして、全曲、全てが聴き所。特にモラッツのファースト・ソロ「Story of I」の”Cachaca”は後半のブラッフォードの畳み掛けるようなドラミングと、後半の一大インプロヴィゼイション・パートがまさに圧巻。(1CD) 01. Improvisation / Hazy/02. Eastern Sundays/03. Cachaca/04. Children's Concerto/05. Improvisation / Blue Brains/06. Improvisation [Live At Unknown Venue, Rotterdam, Netherlands March 27th 1984 :soundboard recording] Patrick Moraz ? piano / Bill Bruford - drums, percussion