6年振りとなる2014年来日公演は、ピアノ・ソロ・コンサートとなり、国内では2回のみの特別公演となることに。 その6月30日大阪、梅田サンケイ・ホール公演と、7月1日東京国際フォーラム公演を、いずれもフロント・ローからのデジタル・オーディエンス・レコーディングにてコンプリート収録。生ピアノの音も繊細かつクリアーに再現され、貴重な2公演をカンペキなサウンドで捉えられており、セット・リストは同様ながら、先だって行われたUKツアーとは異なる内容ゆえ、ファンとしてはどちらもチェックしておきたいところ。そしていずれの公演もパッヘルベルのカノンから静かに始まり、「地底探検」や「アーサー王と円卓の騎士たち」などの自身の代表曲を中心に、休憩をはさんで2時間に渡る演奏で、ファンを魅了。まず1部は「カノン」のオーケストラ・テープが流れる中、ゆっくりとリックが登場し、テープに合わせて演奏を開始。なおこの1曲目が終わると東京ではマイクを持って挨拶。日本語を交えて「ワールドカップ、イングランド、ヘタクソ、マイジャパニーズ、ヘタクソ」と会場を和ませ、その後も曲間でイエス時代のエピソードやジョークを交えてショーは進行。なお1部のハイライトはやはり「地底探検」で、リックのソロ・ピアノであの壮大な曲が、丁寧に演奏される様子は感動的といえるもの。そして2部も同様にMCをはさんでの演奏が行われる中、ここではやはりイエスの2曲が注目で、「同志」と「不思議なお話を」というイエスでも人気の高い2曲の美しいメロディが会場いっぱいに広がる様は感涙もの。さらに華麗にアレンジされたビートルズ・ナンバー、そしてデヴィット・ボウイの「ライフ・オン・マーズ」は、自身がこの曲でピアノを弾いてアルバムにも参加していることもあるので、熱心なファンにとっては嬉しいかぎりの選曲。まさしく「鍵盤の魔術師」から紡ぎ出された美しいピアノ・ソロによるコンサートを、最高のクオリティーでここに。 CD ONE : 01. Pachelbel’s Canon In D/02. Catherine Of Aragon / Catherine Howard/03. Morning Has Broken/04. Journey To The Center Of The Earth/05. The Meeting/06. Merlin The Magician/07. The Jig/08. Life On Mars/09. Dance Of A Thousand Lights CD TWO : 01. King Arthur Suite/02. And You And I / Wonderous Stories/03. Help / Eleanor Rigby/04. Gone But Not Forgotten [Live At Sankei Hall Breeze, Umeda, Kita ward, Osaka, Japan June 30th 2014] 05. Pachelbel’s Canon In D/06. Catherine Of Aragon / Catherine Howard/07. Morning Has Broken/08. Journey To The Center Of The Earth CD THREE : 01. The Meeting/02. Merlin The Magician/03. The Jig/04. Life On Mars/05. Dance Of A Thousand Lights/06. King Arthur Suite/07. And You And I / Wonderous Stories/08. Help / Eleanor Rigby/09. Gone But Not Forgotten [Live At Tokyo International Forum Hall C, Tokyo, Japan July 1st 2014]