6月から9月上旬にかけて60回を超えるコンサートをブッキングし、現在、北米ツアー敢行中のボストンの、最新超高音質音源がまたもやCDで登場。ツアー初日ハリウッド公演を極上音質で収録した「HEAVEN ON EARTH IN FLORIDA」はその内容の良さ、そしてボーナス映像の楽しさもあって、好評なわけですが、本作はまさにそのスケールアップ・ヴァージョンと言うべきもの。本編CDはツアー10公演目にあたる、6月18日のテキサス州ダラス郊外のアレン公演を極上オーディエンス録音で完全収録。ハリウッド公演同様に、太く、近く、充実の高音質で収録。こちらもネットを経由して登場したマスターを使用していますが、元音源に比べて、音質は整え、相当なグレードアップを実現しました。例によって「オーディエンス録音もここまで来たか・・・」と感嘆の思いで聴き入ってしまうような、言葉通りの最高音質盤。近年の良質なデジタル録音を象徴するようなトレブルの効いた、驚くほどにダイレクトな音像。一曲目のRock & Roll Bandの1分10秒台で微妙に音が変化するパートが確認できますが、それ以外は全くと言って欠点がない、最高級のサウンドでショウを楽しむことができます。MC部分等の曲間でそれなりに歓声が被ったり、会場の空気感を感じたりするわけですが、とにかく音楽がスタートした途端に、驚くほどにクリアーでダイレクトなサウンドが飛び出してくるのに驚かされます。音が異様なほどにドライで、ここまで強烈な音の壁を発しながら、きっちりと整理されている(=籠りが一切無い)のは本当に凄いです。前半、音が微妙に(本当に微妙ですが)変化するようなパートも数か所ありますが、途中からそういったことはなくなり、おまけに音質は聴き進むと更に向上してゆき、中盤から後半にかけては、空前絶後の最高レベルのサウンドで、圧倒的スケール感に満ち溢れたボストンの最新ライヴを楽しむことができます。10月には35年ぶりの日本ツアーが予定されているボストン。「HEAVEN ON EARTH IN FLORIDA」を手に入れたファンが「コンサートの予習には1枚あればいいや」と思う気持ちもわらかなくもないですが、ここまで凄い録音はやはり所有したくなるもの。トム・シュルツの変幻自在のギタープレイ、そして2008年以来ブラッド・デルプに代わってのボーカルを務めるトミー・デカーロの存在感抜群の歌声、そして鉄壁のアンサンブルで聴衆を大いに魅了するパワフルかつダイナミックなバンドサウンド、その全てを、これ以上は考えられない程の究極のウルトラ・クリアーなサウンドで堪能することができるわけです。この日はドゥービー・ブラザーズがボストンの前座を務めており、70年代好きには堪らない夜だったのではないでしょうか。 Live at Allen Event Center, Allen, Texas, USA 18th June 2014 TRULY PERFECT SOUND Disc 1 (47:00) 1. Intro 2. Rock & Roll Band 3. Smokin' 4. Feelin' Satisfied 5. Last Day Of School 6. Life, Love & Hope 7. Peace Of Mind 8. It's Been Such A Long Time 9. Cool The Engines 10. Surrender To Me 11. Don't Look Back 12. Something About You Disc 2 (59:08) 1. Amanda 2. The Launch 3. More Than A Feeling 4. Guitar Solo 5. A New World 6. To Be A Man 7. Walk On Medley 8. Foreplay / Long Time 9. Band Introductions 10. I Think I Like It 11. Party Tom Scholz - guitar, bass, keyboards, percussion, backing vocals Tommy DeCarlo - lead vocals, keyboards, percussion David Victor - guitar, vocals Gary Pihl - guitar, keyboards, backing vocals Kimberley Dahme - guitar, backing vocalsTracy Ferrie - bass, backing vocals Jeff Neal - drums, percussion, backing vocals