RUSH初期の大決定ライヴアルバムが、最新リマスターの決定盤として登場です! 先頃、結成40周年の記念ツアー「R40: LIVE 40TH ANNIVERSARY TOUR」を開始したRUSH。ラストツアーともアナウンスされ、本格的にライヴキャリア総決算の段階に入った彼らですが、本作は、そんなRUSHの“もっとも古い放送音源”としても知られるもの。なにしろ、ニール・パートの加入が「1974年7月29日」で、本作の録音は「8月26日」。黄金トリオが揃ってわずか1ヶ月ほどのパフォーマンス。まさに彼らのスタート地点を記録したライヴ・アルバムなのです(オーディエンス録音でも、本作より古いものは8月14日ペンシルヴァニア公演のみ。残念ながらジョン・ラトジー時代のライヴは確認されていません)。貴重さだけでなく、クオリティも凄まじい。「放送音源」と言ってもピンキリですが、本作は間違いなく極上レベル。古くから何度も何度もブート化された大定番ライヴでもあるのですが、本作の元になっているのは2000年再放送のプリFMマスター。2001年には、同じプリFMマスターから「THE FIFTH ORDER OF ANGELS」というブートレッグが制作され、そのコピーがレア盤「ABC: LIVE FROM CLEVELAND’S AGORA BALLROOM 1974」としてリリースされたほどなのです(現在でも入手できるのは後者のアナログ盤くらい)。本作は、そんな大決定音源を現代技術でリマスターしたライヴ・アルバムです。従来あったハム・ノイズを軽減し、クリアさとダイレクト感が増強。高域・低域とも原音とは比較にならないほど向上し、スケールアップしたサウンドに仕上げました。元々、バッキバキに轟くゲディ・リーが凄まじいライヴでしたが、そのリアリティが(ナチュラルな感触を失わないまま)クッキリと浮かび上がってくるのです。そんなスーパーサウンドで聴ける初期RUSHの演奏は、字面通りの空前絶後。後の精緻な演奏は一線を画し、荒々しく、生々しく、猛々しい。デビュー当初「ZEPPELINタイプ」と称された通り、いえ、それ以上のパワフルで溌剌としたロックを叩きつけてくるのです。演目も「R40 TOUR」で話題をさらった「What You're Doing」をはじめ、ニールが加入前の「閃光のラッシュ」から8曲中6曲が演奏。そこに、まだ制作されていない「夜間飛行」からも「Best I Can」「In The End」が披露されています。この2曲は、「夜間飛行」の中でもニールが作詞していない曲であり、ストーリーテラーとなる以前、純粋にロックを突っ走っていたRUSHが総決算されているステージなのです。さらに、本作では結成間もなく書かれた「Fancy Dancer」や「Garden Road」、ラリー・ウィリアムズのカバー「Bad Boy」といったアルバム未収録曲も披露。「Bad Boy」こそ、翌1975年にも演奏され、いくつもの録音が残っていますが、他のオリジナル2曲は極めて貴重。特に「Garden Road」は、当時のオリジナル放送にはなく、2000年の再放送で初めて出てきたという、ド級のレア曲なのです。それを、完全オフィシャル・レベルのサウンドで聴ける……。全編、聴きどころの嵐のような演奏に溢れかえった1枚ですが、この1曲だけでも手に入れる価値がある。いえ、聴いていないなど、あり得ない1テイクなのです!! 現在、進行中の「R40: LIVE 40TH ANNIVERSARY TOUR」は、全キャリアを遡っていく集大成ライヴを魅せています。そのラストは、本作でもクライマックスとなる「What You’re Doing」「Working Man」の2連発で締められる。彼ら自身が長い長いキャリアを総括し、ツアー生活から別れを告げようとしている今だからこそ、「1974年」に今一度立ち戻ってみませんか? ここからの長い旅路を、私たちが愛し続けた歩みを、もう一度振り返っていただきたい。そのために、大決定ライヴを史上最高のサウンドに磨き上げたのです。 Live at Agora Ballroom, Cleveland, Ohio, USA 26th August 1974 STEREO SBD(UPGRADE) (57:10) 1. Intro 2. Finding My Way 3. Best I Can 4. Need Some Love 5. In The End 6. Fancy Dancer 7. In The Mood 8. Bad Boy 9. Here Again 10. Working Man 11. Drum Solo 12. What You're Doing 13. Garden Road Geddy Lee - Bass & Vocals Alex Lifeson - Guitars Neil Peart - Drums STEREO SOUNDBOARD RECORDING