1994年、ミック・カーンのソロ「ベスチャル・クラスター」で意気投合したミック・カーン(Bass)とデヴィッド・トーン(Guitar)が、テリー・ボジオ(Drums)を誘って、2週間のレコーディングで作られた「POLYTOWN」は、ニュー・ウェィヴ/ジャズロックとでも言うべきアヴァンギャルド・インスト作品として、後年その評価も高い中、貴重なライブ音源が近年ネット等を介してついに流出。そのアルバム・リリースに伴う数回のみ行われたギグより、まず前半には同年9月9日サンフランシスコ公演、そして後半には9月22日ニューヨーク公演を、それぞれサウンドボード・レベルのオーディエンス・マスターにデジタル・リマスタリングを施したカンペキなクオリティーにてコンプリート収録。ギター・パートに加え、シンセ的な音色を加えるトーン、リズムに加えリード的メロディを表現するカーン&ボジオと、全員が本来の役割を遥かに超えるサウンドをぶつけあい、アヴァンギャルドで刺激的なインストを展開。ボジオの多彩で圧倒的な表現力による、異常に乾いたドラム・サウンド、フレットレスでのファットで特徴的な音階を奏でる今は亡きミック・カーン、そしてデヴィッドのうねりまくるアグレッシヴなギターが有機的に結合し、2公演ともにそのテンションは同様に高く、またどちらも小会場ゆえ、張り詰めた雰囲気がダイレクトに。なおセット的には「POLYTOWN」からの楽曲より、いずれもほぼ同じ流れで進行するも、やはりインプロ・パートは個々の超絶テクがフューチャーされた、驚異的な演奏にただただ圧倒。唯一無二のトリオによる貴重なパフォーマンスをベスト・クオリティーにてここに。 disc one : 1. City Of The Dead 2. Honey Sweating 3. Palms For Lester 4. Open Letter To The Heart Of Diaphora 5. Bandaged By Dreams 6. Warrior Horsemen Of The Spirit Thundering Over Hills Of Doubt To A Place Of Hope 7. Snail Hair Dune disc two : 1. This Is The Abduction Scene 2. Red Sleep 3. Res Majuko 4. Unknown Instrumental [Live In San Francisco September 9th 1994] 5. Honey Sweating 6. Palms For Lester 7. Open Letter To The Heart Of Diaphora disc three : 1. Bandaged By Dreams 2. Warrior Horsemen Of The Spirit Thundering Over Hills Of Doubt To A Place Of Hope 3. Snail Hair Dune 4. This Is The Abduction Scene 5. Red Sleep 6. Res Majuko [Live In New York September 22nd 1994] David Torn: guitar / Mick Karn: bass / Terry Bozzio: percussion, drums