2011年11月4日から7日までの4日間にわたり、川崎クラブチッタで開催された「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル」は、PFMを筆頭にオザンナ、ゴブリン、アルティ・エ・メスティエリ、トリップ、イル・バレット・ディ・ブロンゾとまさにイタリアン・プログレ・バンドの夢の共演と言えるものに。その中で、前年に続き来日公演が実現したオザンナの、3日目6日公演の模様を、フロント・ローからの24bitデジタル・オーディエンス・レコーディングにて完全コンプリート収録。そのダイナミックかつ、ドラマティックな演奏はあまりに感動的で、しかもホールの音響の良さも手伝い、ダイレクトな生音の素晴らしさは、まるで目の前でプレイしているかのよう。まず第一部前半は、前回の来日と同様、これまでのアルバムから楽曲を切り貼りしうまくつなぎあわせ、名曲メドレーを展開した約1時間のライブで、MCも皆無の激しくうねり絡みつくような、息をも付かせぬメドレー形式による超圧巻のパフォーマンスを披露。そして後半が誰もが大きな期待を持って待ち望んだ、1972年の名作「ミラノ・カリブロ9」を、世界初となるオーケストラとの競演で完全再現するというもので、名曲の誉れ高い格調高いイントロが始まると共に、場内からは大きな歓声が。そして30分以上に及ぶ感動のライブは進行してゆき、フルート奏者が不在のため、あの呪術的なフルート・パートはなく、アルバムの曲順通りの再現とはならなかったものの、ラストのあまりに切なく美しい「Canzona」は感涙もの。オザンナが本来持つメロディは、イタリア的な豊饒さに満ちあふれた混沌、妖しさとのコントラストが際立ち、そこにリノ・ヴァイレッティの知的で神懸かり的な狂気パフォーマンスが加わるとそこは、もう脱出不能の「オザンナ・ワールド」。その想像を絶する奇跡のステージを最高のクオリティーで完全再現した永久保存マスト・アイテム。 DISC1 : Carocello Napoletano / Pazzariello / Intro Animale / Mirror Train / Taka Boom /Il Castello Dell'es / Ce Vulesse / 'A Zingara / Oro Caldo / Fiume / L'Amore Vincera' Di Nuovo /In Un Vecchio Cieco / Vado Verso Una Meta / Solo Uniti / L'uomo/Purple Haze/L'uomo/ Fuje'a Chistu Paese (Reprise) DISC2 : Milano Calibro 9 / Prelude / Tema / Variatione V / Variatione VI / Variatione I / Variatione II /Variatione IV / Variatione VII / Canzona (There Will Be Time) / Prelude (Reprise) / Outro [Recorded Live at Club Citta, Kawasaki, Japan, November 6th 2011]