1976年「Rock And Roll Heart」リリース時のUSツアーより12月1日LA、ロキシー・シアターでのライブを、FMオンエアー・ソースよりマスター・クオリティー、サウンドボードにて収録。不遇のアリスタ時代であり、一連のアルバム評価もイマイチ高くないものの、この時のライブは今も伝説とされる素晴らしいもので、何といってもフリー・ジャズ界のカリスマ、ドン・チェリーを迎えてのスペシャル・ギグ。よって全体的なバンド・アンサンブルもルーのキャリアの中でも最もジャズ色の濃いもので、オープニングのジャムからすでにドンをフューチャーしたフリーキーなジャズ・セッションでいきなりスタート。その後も同アルバムから、この後は全くライブでプレイされていない4曲を含むセットリストもレアな中、その他の定番チューンもかなりフリー・ジャズ的にアレンジされており、特に延々フリーキーな”Kicks”や、中盤ではドン・チェリーのマイルスばりのペット・ブローが炸裂する”I'm Waiting For The Man”などは、この時の演奏でしか味わえないカオスの極地!ルーはもちろんのこと、メンバーの張り切り具合もかなりのもので終始ハイテンションなヴォルテージではかなりのもの。尚、この夜は実際には2時間半に及ぶ熱い演奏を繰り広げており、オフィシャル・アルバム『アンソロジー』でドン・チェリーがすさまじいプレイを披露する”Heroin”1曲は既に流出。但し本アイテムは放送用マスターゆえ、数曲カットされているためコンプリートではないものの、ルーのキャリアにおいて最も重要であると云える奇跡の一夜を77分にわたってここに再現!