1994年4月に初来日後、8月から9月にかけて行われた北米ツアーより9月2日、ダラスはスタープレックス・アンフィシアターでの初日公演をステレオ・サウンドボード録音にて収録。完璧にバランスのとれたオフィシャル・リリースも可能なクオリティーによるもので、最高のアンサンブルをカンペキに再現。80年以降は、ユニットとしての活動を停止していたフェイゲン&ベッカーが、93年にフェイゲンのセカンド・ソロ「Kamakiriad」をベッカーがプロデュースしたことからスティーリー・ダンとしての活動を再開。93年8月から行われたこのツアーは、セット・リストは殆ど固定ながら、リリース時にはライヴ活動をしなかった「幻想の摩天楼」から、Sign In Stranger、 Green Earrings、Kid Charlemagne、「彩(エイジャ)」から、Aja、 Josie、 Peg、Deacon Blues、「Gaucho」から、Hey Nineteen、Babylon Sisters、Third World Manと名盤の楽曲を中心に構成されているのが、ファンには嬉しいところ。とにかく各メンバーが高度なプレイを披露しており、唯一無二の究極に複雑なアンサンブルを弾き出すフェイゲン・ワールドは、終始聴き応え充分。音質、演奏内容、レア度、全てが揃ったファン必聴アイテム。