ウエスト、ブルース&レイングを経て再結成時、最後のステージとなった1974年12月31日大晦日、ニューヨークはフェルト・フォーラムでのレイトー・ショーを、スタッフが記録用にステージ上で録音していた、サウンドボード・レベルのオーディエンス・マスターよりコンプリート収録。とにかく一聴すれば、普通にサウンドボード同然のクオリティーによるもので、3ピースとなったこのラスト・ライブは"Whole Lotta Shakin' Goin' On"でスタート。そして2曲目は素晴らしい歌声が感動的な"Theme For An Imaginary Western"、その後切れ味鋭いリズムギターによる、レア・ナンバー"Thumbsucker"、そして"You Better Believe It"では、フェリックスとコーキーのリズム陣がクリームを彷彿とさせる演奏も。そして最大の聞き所は、壮大なスケール感が圧倒的な20分近くに及ぶ集大成的名演"Nantucket Sleighride"。全体的に、フェリックスに代りレズリーが主導権を握り、アレンジの骨格は限りなくウエスト、ブルース&レイングに近い、緊張感と、懐深い円熟味が同居する名演を披露。また故フェリックスの存在感が際立つ有終の美を飾ったライヴでもあり、この後その歴史に幕を閉じる事となるだけに、メンバーの張りつめた緊張感あふれる演奏は、まさに燃え尽きるといった感動がここに。 01 Whole Lotta Shakin' Goin' On / 02. Theme For An Imaginary Western / 03. Thumbsucker / 04. You Better Believe It 05. Nantucket Sleighride 1 / 06. Nantucket Sleighride 2 07. Medley -Leslie West's Solo/Roll Over Beethoven/Corky Laing Solo/Going Home Jam / 08. Mississippi Queen [Live at Felt Forum, New York, U.S.A. December 31th 1974 (Late show)]