通算17枚目となる「CHICAGO 19」時のワールドツアーより、1989年7月29日アトランタ、レイクウッド・アンフィシアター公演を、放送用マスターにデジタル・リマスタリングを施したオフィシャル・クオリティー、サウンドボードにて収録。ピーター・セテラ脱退後、最もセールスを上げたアルバムで、ダイアン・ウォーレンなど外部ソングライターを起用したバラードを中心とした魅力的な楽曲が多数。そのオープニングは「CHICAGO 17」収録のポップな"Along Comes A Woman"から。その後、初期の楽曲と80年代の楽曲を交互に配したセットリストは絶妙で、ブラス・セクションをフィーチャーしたバンドアンサンブルも健在。そしてベース兼任のピーターそっくりのハイトーンを聞かせるジェイソン・シェフとミスターAORのビル・チャンプリン、そしてロバート・ラムの3人のヴォーカリストを配するバンドはコーラス・ワークもバッチリで、コンテンポラリー・ロックバンドとしての演奏力の高さも聞き所。そしバラードは"Look Away"、"You're Not Alone"、"You're The Inspiration"など多数披露しており、中でもジェイソンとビルのデュエットによる"Hard Habit To Break"は感動的。また続く"Dialogue"からの"長い夜"ではお馴染みのブラス・セクションを大フィーチャー。さらにボーナスとして"You're Not Alone"のオルタネイト・ヴァージョン、本編と同時期の映画「DAYS OF THUNDER」のサウンドトラック収録の"Hearts In Trouble"のデモとレアなライブ・ヴァージョンを収録。マスターより、アンコール部分が未収録でコンプリートではないものの、ファンは必聴アイテム。