※セール対象外※BBCラジオ出演の音源をマスター・クオリティーにて集大成。1960年代前半のイギリスでは、ミュージシャンが放送番組に出演した場合には、レコードをそのまま流さず、演奏を収録して、演奏料を支払う取り決めがあったといいます。それはビートルズも例外ではなく、貴重な演奏を事前収録しており、その録音をオンエアー。またBBCラジオには、レコード・デビューが決まる前から出演することができ、リンゴ加入前のピート・ベストがドラムを叩くライブ演奏も残されており、演奏された曲目は、レコードの宣伝目的ではなく、レパートリーながら、公式録音されなかったスタンダードを数多く選曲している点でも重要な価値があり。そしてその多くがリスナーによって、エア・チェックされており、1970年代初めにはデータが不十分なためか、「YELLOW MATTER CUSTARD」「STUDIO SESSIONS」等のアナログ盤に収録された時には、スタジオ・アウトテイク扱いされていました。その後も未発表のエア・チェック音源が発掘され、また、その貴重価値に気付いたBBCも、特別番組で倉庫から出してきた当時の演奏の録音を再放送するなど、多くの貴重な演奏が再び世に出てくることに。結果、番組や放送内容のデータも、熱心な研究者達によって次第に明らかにされ、1980年代末になると大量の新音源を収録したアナログ名盤「AT THE BEEB」シリーズが登場し、初めて年代順に並べられた集大成が登場。その後も新音源やアップ・グレード音源が発掘され、CD時代になると、「THE COMPLETE BBC SESSIONS」、イエロードッグの黒ボックス、「THE COMPLETE BBC SESIONS UPGRADED!」と、新音源を追加し、アップ・グレード音源に差し替えた集大成盤がリリース・ラッシュ。そしてその後もエア・チェック音源の新登場も相次ぎ、また、2009年にはBBCの特集番組で大幅にアップ・グレードした音源が大量にオンエアー。今回はそれらの音源をプラスし、差し替えることはもちろん、過去の集大成セットでも、同じ放送で数種類あった場合には、各レーベルがチョイスして編集収録していまたが、今回すべて改めて検証し直すことにより、マニア間だけで流通している新音源の作品や過去の集大成セットでは採用されなかった古いアナログ盤まで掘り起こし、すべての音源を駆使して歪んだスピードや繋ぎ目も補正して、最大限に放送当時のままを復元することを主眼にベスト・クオリティーで再編集。またラストのDisc:12には、放送されなかったアウトテイクの音源を収録しており、2009年の年末に放送された特別番組で、各年のクリスマス・レコードをメインにクリスマス時期のビートルズの歴史を振り返っていく構成。当時のBBCセッション音源も使われている中、何と言っても嬉しいのが、番組パーソナリティが、ブライアン・マシューであることで、独特の温和な声が、約半世紀前のデ・ジャヴな感覚を生み出してくれる企画。さらにボーナスに収録されているのは、マニア間で話題となった近年になり発見されたアセテート盤に収録されていたと言われる「The Ballad Of John & Yoko」のAlternate Mix。