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Beatles ビートルズ/Get Back Session January 21th-27st,1969

本タイトルは、GET BACK SESSIONの後半、1月21?31日のアップル・スタジオでの11日間のセッションの、Aロールの音源を大胆に4枚のCDにまとめた、全2作で完結するシリーズの第一弾で、21日から27日までの音源で構成されています。数少ない例外を除き時系列順に演奏が並べられており、大雑把ではありますが、セッションの流れを掴むことも出来るようになっています。カヴァー曲、初期のレノン=マッカートニー・ナンバーから、数年?数ヵ月前にレコーディングした自分達の曲、『Abbey Road』のセッションやソロでレコーディングされる楽曲まで、幅広く演奏された楽曲を収録しており、DISC1の15/16トラック目のようにビリー・プレストンの弾き語りも収録しているのも特徴。編集については、曲間は基本的にクロスフェイドで繋がっているため、一気に聴き通すことが出来ます。また、曲の途中でロールをまたぐ演奏や、長い演奏は途中をカットして違和感なく短く編集してある場合もあります。聴きどころをまとめてあるので、どのトラックにも収録意義がありますが、ざっと駆け足で紹介すると、未発表曲で演奏中のポールとジョンのやり取りが面白い「"There You Are Eddie"」。DISC1の30トラック目の「Get Back」から始まるメドレーは、「Maybellene」を歌うポールをジョンが後を引き継ぐように歌い始めますが、ジョンはポールを無視して「You Can't Catch Me」 を強引に歌っているだけというのがちょっと笑えます。全体的に演奏はルーズなものが多いのですが、同じくチャック・ベリーのナンバーで「Sweet Little Sixteen」から「Around and Around」にジョンがシフトした際に、リズムが乱れることなく全員でついていく辺りは流石。この日は「Anna(Go To Him)」などでビートルズ・ファンにはおなじみのアーサー・アレクサンダーの「Where Have You Been」が2度メドレーで飛び出すなど、お気に入りのスタンダードで聴き応えのある演奏が数多く飛び出しています。36トラック目の「Dig A Pony」は未発表アルバム『Get Back』に収録されたテイクのプレイバックですが、冒頭の中断を聴いたジョージが爆笑しているのを聴くとこっちまで笑ってしまいます。39トラック目の「Please Please Me」は、ポールがピアノで弾き語るスロー・ヴァージョンで、テンポ・アップする前のオリジナル・ヴァージョンはこの様なアレンジだったのではないかと思わせますが、メンバーの回想にあるロイ・オービソンの「Only The Lonely」にはあまり似ていません。40トラック目の「Let It Be」は意外にもジョージとジョンが歌っています。DISC2に変わって26日の、映画「Let It Be」でも有名な「Octopus's Garden」のシーンでは、ジョンが到着して手伝いを申し出た際、「俺がドラム叩いたらポールが酷く落ち込むんじゃないか」とジョークを飛ばしています。この日ポールはリンダだけでなく、その娘のヘザーもセッションに連れてきており、彼女は可愛らしいヴォーカルで演奏に加わっています。10トラック目の「Jam / "I Told You Before" / Jam」では、冒頭まさにヨーコを意識した奇声を上げていて、ジョンも「ヨゥコゥ!(ヨーコ!)」と反応しています。"I Told You Before"は単純なリフを繰り返すジャムですが、ビートルズ・ファンならば押さえておきたい演奏。映画「Let It Be」や一部『ANTHOLOGY 3』に収録された「Rip It Up」から始まる8トラック目以降のメドレーでは、テープ・チェンジに当たる「Miss Ann」の一部をプレイバック音源で補填して、マルチトラックの音源を使用せず、Aロールだけでこのメドレーの完全版を楽しめます。ポールが「Miss Ann」を歌い出すと、ジョンとジョージが強引に「Kansas City」に持って行くのが楽しい部分は映画「Let It Be」でも鑑賞出来ますが、本作でプレイバック音源を使って補填している部分は映画でも見ることが出来ないため、最後に「Lawdy Miss Clawdy」に展開するのはポールではなく、ジョンの先導によるものであることがわかります。11トラック目以降の「The Long and Winding Road」では、ポールがコード進行を指示し、ミスが散見されるものの、短い時間でリリース・ヴァージョンの元になったテイクをものにするまでをまとめてあります。27日の17トラック目の「Get Back」はポールが”タッチ ナガシマ(永島達司氏のことか?)”と歌うヴァージョン。「GET BACK SESSION」は、演奏のまとまりや完成度という点では、ビートルズのキャリアの中で平均点にも達していないものが多いのは確かですが、じっくり聴いてみると意外とハマる興味深い演奏やチャーミングな演奏が数多く含まれており、飽きません。このタイトルでGET BACK SESSIONの概要を掴むもよし、何度も聴くタイトルとしてマニアの方に手にして頂くもよし、お気に入りの演奏を見つけてGET BACK SESSIONの魅力にハマって下さい!! DISC:1 Tuesday January 21st, 1969 1.Run For Your Life 2.Hallelujah I Love Her So 3.Little Queenie 4.Good Rockin' Tonight 5.Forty Days 6.Too Bad About Sorrows 7.I've Got a Feeling 8.She Came in Through The Bathroom Window Wednesday January 22nd, 1969,9.Some Other Guy 10.Johnny B. Goode 11.I Shall Be Released 12.Going Up The Country 13.A Taste Of Honey Thursday January 23rd, 1969,14. (Guitar Instrumental) /Let It Be 15. I Want To Thank You16."Together In Love" 17.I'll Get You 18.Help! /Please Please Me Friday January 24th, 1969,19.Ob-La-Di, Ob-La-Da 20.Soldier Of Love / Cathy's Clown / Soldier of Love / Where Have You Been 21.Love Is A Swingin' Thing / What'd I Say / Love Is A Swingin' Thing 22.Two Of Us 23.She Came In Thouugh The Bathroom Window 24.Maggie Mae / Fancy Me Chances 25.Polytheme Pam 26.Her Majesty 27."There You Are Eddie" 28.Every Night 29.Michael Row The Boat Ashore / Rock-a-Bye Baby / Singin' The Blues 30.Get Back / Little Demon 31.Maybellene / You Can't Catch Me / Brown Eyed Handsome Man 32.Short Fat Fannie 33.Bad Boy 34.Sweet Little Sixteen / Around and Around / Almost Grown / School Day (Hail Hail R&R) 35.Stand By Me / Where Have You Been 36.Dig A Pony(Playback) Saturday January 25th, 1969,37.Another day 38.Bye Bye Love 39.Please, Please Me 40.Let It Be41.Tracks of My Tears 42.Window, Window DISC:2 Sunday January 26th,1969 1.Isn't It a Pity 2.Window, Window 3.Octopus's Garden 4.Don't Let The Sun Catch You Crying 5.Suicide 6.Let It Be 7.Dig It 8.Rip It Up / Shake, Rattle and Roll 9.Miss Ann / Kansas City /Miss Ann / Lawdy Miss Clawdy 10.Jam / "I Told You Before" / Jam 11.The Long and Winding Road 12.The Long and Winding Road 13.The Long and Winding Road Monday January 27th, 1969,14.Instrumental (The Castle Of The King Of The Birds)15.Strawberry Fields Forever 16.(instrumental - Billy Preston) 17.Get Back 18.Bring It On Home/ Oh Darling 19.Get Back (Jam) 20.The Walk

Beatles ビートルズ/Get Back Session January 21th-27st,1969

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