CD化されることはありませんでしたが、そこに目を付けたコレクターズ・レーベルにより、音質の悪い程度の低いものから、優れた音質のものまで、アナログ落としの盤が何種類も製作されてきました。そんな中、1996年6月に、本家キャピトルでアナログ盤以外での製品化の企画が持ち上がり、当時流行していた最先端のDATテープとCDとカセット・テープでの商品化が計画されました。結局、企画は中止となりましたが、マスターより製作されたDATとカセットの見本盤が作られて流出しました。当時、そのDATテープは、『THE BEATLES (TOBE MILO/TMCD 8Q4)』と『THE BEATLES' STORY ON DAT (FAKE CAPITOL/STBO-2222)』というマイナー・レーベルでCDR化されましたが、何れも少数の流通で、今では入手困難となっています。今回、それから15年の歳月が流れましたが、ようやく同じDATマスター音源を収録したものが再登場となりました。デジタル・ミックスで音質はもちろん最高となりますが、同時にDr.EBBETTS由来の高温質なアナログ音源のモノラル盤とステレオ盤も収録されていますので、3種類の全音源を収集することができます。ボーナスに加えられているのは、1964年にキャピトルが配布したインタビューのプロモーション・シングル3枚の音源です。