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Paul McCartney ポール・マッカートニー/Anthology Vol.3

かつてEMIからリリースされていた旧作の販売権をユニバーサル傘下のコンコードに移譲したことで、93年以来のリマスターや、2001年の WINGSPANプロジェクトの際に実現の可能性を見せながらも立ち消えとなっていた、まとまった形でのアーカイブのリリースが期待されるポールですが、その一方でコレクターズCDの世界ではポールのローディであったトレバー・ジョーンズが所有していたと言われるカセット・テープの音源が出回り大きな話題となりました。本シリーズは、これらの 最新の流出音源を含め、ソロになってからのポールのデモ、アウトテイク、未発表曲、リハーサル音源等の中から、聴く価値の高いものをチョイスし、年代順に並べた「ポ ール・マッカートニー・アンソロジー」を名乗るに相応しい内容となっています。第3集は、「Goodnight Tonight」の初期段階のラフ・ミックスで幕を開けます。Yellow Dog系列として知られるAudioFonが2009年にひっそりリリースしたヴァージョン。12インチに収録されたヴァージョンの基本的な構成はこの段階で出来上がっていたことがわかり、非常に興味深いものがあります。ちなみに12イ ンチ・ヴァージョンを一度も聴いたことがない方には、かなり違ったヴァージョンに聴こえるのではないかと思います。基本的なところは既に録音済みで、頭か ら最後まで、あの印象的且つ素晴らしいベース.プレイが炸裂しており、この曲におけるポールのベース・フレーズ&プレイの良さを再認識出来 ます。ヴォーカルはリリース・ヴァージョンと比べてしまうと、まだ仮歌といったノリですが、魅力的。終盤のボコーダーを使った長いブレイクの処理はこの段 階では試されていませんが、演奏が止まるまでコーラスを繰り返すこのヴァージョンに対し、リリース.ヴァージョンでは演奏は同一ながら、ボコーダー・ブレ イクにエク ストラ・コーラスを追加し、そこからポールお得意のヴァースとコーラスが絡み合った展開で本筋に戻すという、垢抜けたアレンジになっていて、このヴァー ジョンからクオリティがグッと増したことがわかります。この時点で最終形が頭の中にあったかどうかは不明ですが、一聴すると遊んでいるようなアレンジでも 実は計算され ているという、ポールのアレンジ力が堪能出来る音源です。続いては『Back To The Egg』のラフ・ミックスをダイジェストで収録。「Maisie」までが初期段階での、「Reception」以降は、最終段階に近い状態の音源。「Winter Rose」はこの段階ではインストで、リリース・ヴァージョンよりも短いのが特徴。「Love Awake」は逆にリリース・ヴァージョンよりも長く、曲の進行に合わせて楽器類が増えていくアレンジになっており、ハーモニカがアクセントになっています。この曲は、本シリーズの「2」のDISC2に77年の録音のデモ(断片)が収録されています。「Old Siam Sir」は基本的な構成やアレンジもリリース・ヴァージョンで採用されたものが試されているものの、ハードさを付け加える前のデモっぽい雰囲気を残した演奏。本シリーズの「2」のDISC2に「Super Big Heatwave」と呼ばれていた頃の76年夏のデモが収録されています。「Arrow Through Me」はホーンやブラスをオーバー・ダブする前の状態で、ポールがそれらのフレーズをスキャットで口ずさんでいます。「Maisie」は、ローレンス・ジュバーが提供したものの、WINGSでは発表されなかったインスト。ジャズ畑のローレンスの技量とセンスに溢れた1曲。「Reception」は、ロング・ヴァージョン。リリース・ヴァージョンでは「The Broadcast」に使われている要素がふんだんに盛り込まれ、何より曲を引っ張るポールのファンク風ベースが堪能出来るおススメのトラック。「Cage」はポールの未発表曲の中でも人気の高い楽曲。2つの異なる曲を合体させるポールお得意の手法を用いたポップな曲調ですが、瓶の口に息を吹きかけて鳴らす音を間奏で使用するなど、ちょっとした実験精神も盛り込んだ1曲。「Getting Closer」はデニー・レインとポールがヴォーカルを分け合うアレンジで貴重なものの、はっきり言ってダサさは否めません。「Rockestra Theme」「So Glad To See You Here」は“Rockestra”のドキュメンタリー・フィルムから、ポールがピアノで曲の構成をデモ演奏でミュージシャンに伝える場面の音源と、ベーシックなトラック(と言っても大人数での一発録り!!)を順番に収録。続く「Winter Rose」はインストのセクション、ヴォーカル入りのセクションの順でリリース・ヴァージョンとは逆なのが特徴的。「Love Awake」では最終的には削られたスライド・ギターが聴けます。DISC1後半は、1979年夏に録音されていた『マッカートニー2』のプロトタイプ・ヴァージョンのダイジェスト。「Front Parlour」「Frozen Jap」「Coming Up」の未編集ロング・ヴァージョン、「Summer's Day Song」はメロトロンが際立つインスト・ヴァージョン、「All You Horseriders」「Blue Sway」「Mr. H. Atom」 は未発表曲。Strange Appleから完全版がリリースされていますので、この世界にどっぷりハマりたいファンの方はそちらも是非チェックして下さい。元がアセテートということもあり、ノイズが多めの音源でしたが、今回は鑑賞を優先し、ノイズを抑えて収録しています。DISC2は、制作途中にジョンの悲報を受け、WINGSは自然消滅するなどの逆風があったものの、スティービー・ワンダーとの「Ebony And Ivory」を生み出すなど、大成功した『Tug Of War』『Pipes Of Peace』関連の音源のダイジェストから。「Take It Away」は、ポールが本格的にアルバム制作にかかる前の80年 の夏にサセックスのパーク・ゲート・スタジオで録音したプリプロ音源、アルバム・セッション中に外部ミュージシャンにコード進行を教えている様子、かなり 最終段階でのモニター・ミックスの音源を順番に収録。プリプロ音源は元がカセットのため、かなりヒス・ノイズが強かったものを補正して収録 しています。モニター・ミックスではラストのヴォーカル・エフェクト等細かい部分で最終ヴァージョンと異なる部分もありますが、かなり最終段階のミックス で、ポールがプレイバックに合わせて“♪(Faded) flowers?”と歌う微笑ましい場面にファンはグッとくることでしょう。「The Pound Is Sinking」「Hear Me Lover」はプリプロ音源で、最終的にまとめられて1曲になるこれらの曲がこの時点では独立していたことがわかります。その後も「Ebony And Ivory」までプリプロ音源で、『Pipes Of Peace』で発表される楽曲も、何曲かは『Tug Of War』のセッションが開始された時点で用意されていたことがわかります。「Ebony And Ivory」は95年にラジオ番組「Oobu Joobu」で公開された、スティービー・ワンダーとのレコーディング・セッション中のラフ・テイクも収録。「For No One」は映画「Give My Regards to Broad Street」のサントラの作業中のスタジオで収録されたTV番組“The South Bank Show”で放送された弾き語りテイク。「Lindiana」「We Got Married」は、84年秋のデイヴィッド・フォスターをプロデューサーに迎えて行なわれたセッションの音源。この時「I Love This House」を含めた3曲のレコーディングが行なわれたものの、一度全てお蔵入りしてしまい、「Lindiana」は未だに如何なる形でもオフィシャル・リリースされていないのが勿体ないポールらしいバラード。「Move Over Busker」以降は『Press To Play』 のラフ・ミックスからのダイジェスト。ここで聴けるヴァージョンはどれもアレンジが過多になっていく前の段階のシンプルなヴァージョンで、リリース・ ヴァージョンの時代がかったアレンジが苦手なファンにはこちらの方が広く受け入れられるであろう、珠玉のヴァージョンが並びます。特にリリース・ヴァージ ョンでは大幅に短縮されてしまった「Feel The Sun」の完全版は必聴のヴァージョン。「Yvonne’s The One」は同セッションのアウトテイクで、エリック・スチュアートとの共作。95年の10CCのアルバム『Mirror Mirror』(の日本盤とEU盤)にレゲエ色の強いヴァージョンが収録されていますが、この時のアレンジは素直なバラード。 DISC:1(1978-1979) 01. Goodnight Tonight (Rough Mix) 02. Winter Rose (Instrumental) (Rough Mix) 03. Love Awake (Outtake) 04. Old Siam Sir (Rough Mix) 05. Arrow Through Me (Rough Mix) 06. Maisie (Outtake) 07. Reception (Rough Mix) 08. Cage (Outtake) 09. Getting Closer (Rough Mix)10. Rockestra Theme (Piano Demonstration) 11. Rockestra Theme (Rough Mix) 12. So Glad To See You Here (Piano Demonstration) 13. So Glad To See You Here(Rough Mix) 14. Winter Rose (Rough Mix) 15. Love Awake (Rough Mix) 16. Front Parlour (Acetate) 17. Frozen Jap (Acetate) 18. All You Horseriders (Acetate) 19. Blue Sway (Acetate) 20. Mr. H. Atom (Acetate) 21. Summer's Day Song (Acetate) 22. Coming Up (Acetate) DISC:2(1980-1986) 01. Take It Away (Studio Demo) 02. Take It Away (Piano Demonstration) 03. Take It Away (Rough Monitor Mix)04. The Pound Is Sinking (Studio Demo) 05. Hear Me Lover (Studio Demo) 06. Wanderlust (Studio Demo) 07. Keep Under Cover (Studio Demo)08. Average Person (Studio Demo) 09. Sweetest Little Show (Studio Demo) 10. Ebony And Ivory (Studio Demo) 11. Ebony And Ivory (Studio Rough Take)12. For No One (Outtake) 13. Lindiana (Outtake) 14. We Got Married (Outtake) 15. Move Over Busker (Rough Mix) 16. Good Times Comin'/Feel The Sun (Rough Mix) 17. It's Not True (Rough Mix) 18. Press (Rough Mix) 19. Tough On A Tightrope (Rough Mix) 20. Yvonne’s The One (Outtake)

Paul McCartney ポール・マッカートニー/Anthology Vol.3

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