1993年最後のスタジオ作となる「PHOBIA」が、セールス的に振るわず、メジャー・レーベルから離脱するという大きな岐路を経て、ライヴ・アルバム「TO THE BONE」をリリースした1994年。その最終公演を控えた12月21日ドイツ、シュッツガルト公演を、放送用音源使用によるオフィシャル・クオリティー、ステレオ・サウンドボードにて収録。1994年は数は少ないながらライヴが行われ、前年の攻撃的な演奏から一転、「TO THE BONE」で顕著だったアンプラグド志向もあって、レイのソロでのアコースティック・セットでスタートし、前年同様のSEに続きバンドでの演奏に突入するという構成。よってエレクトリック部分も含めて、デビュー当時からの歴史を総括するように名曲の数々を、斬新なアレンジで披露。中でもこの年の演奏はあまり無い"Celluloid Heroes"、ブルージーな"Aggravation/New World/Aggravation"メドレーや、クリスマス間近とあってそのイントロ的にレイのアカペラでサビを披露してくれる"Father Christmas"、ラストのスタンダード"Twist And Shout"といったあたりは聞きどころ。