1970年8月11日ロンドンのマーキー・クラブでのギグを、近年発掘されたオープン・リール・マスターよりダイレクト収録したタイトルがここに。まず過去の流通ソースとは別モノといえる、ロー・ジェネレーション・マスターによるもので、ほとんど音源が残っていない初期UKツアーの音源として、これほどのクオリティーと内容で存在していたのは、まさに奇蹟的と言えるもの。そしてそのセットも興味深く、この8月に、クラプトンは初のソロ・アルバムをリリースしたためか、セットリストにはそこからのナンバーが多く組まれ、後のドミノスのツアーとはかなりセットリストが異なっているというもの。特に"Bad Boy"は6分近くにも拡大されている白熱の演奏で、またレコーディング直前の「Layla」からの"Have You Ever Loved A Woman"や"Anyday" 、"Little Wing"そして"Tell The Truth"もセットイン。なお、"Anyday"は後のツアーではセット落ち、"Tell The Truth"はフィル・スペクター・プロデュースのシングルと同じアップ・テンポによる貴重なテイク。そして盟友ボビー・ホイットロックを"Country Life"でフィーチャーするあたりもこの時期ならでは。なお本ギグは、ファースト・ショーとセカンド・ショーの2ステージながら、まったく曲が重複していないのも要チェックで、ラストの「I Don't Know Why」が途中でカットで終わるものの、ライブ・ハウスでのギグという濃密な空気感も伝わるクラプトン・ファン必聴のレア・ライブ。 (1st. Show) 01. Introduction/02. Roll It Over/03. Blues Power/04. Have You Ever Loved A Woman/05. Any Day/06. Bad Boy (2nd.Show) 07. Bottle Of Red Wine/08. Little Wing/09. Tell The Truth/10. Country Life/11. I Don’t Know Why (incomplete) [Live at the Marquee Club, London, UK August 11th 1970] Eric Clapton - Guitar, Vocals / Carl Radle - Bass / Jim Gordon - Drums / Bobby Whitlock - Keyboards, Vocals