2009年3年半ぶりとなったジャパンツアーより5日目公演となった2月12日名古屋公演の模様を、DATマスターからのハイクオリティー・オーディエンス・レコーディングにてコンプリート収録。フロント・ローからのスピーカー目の前で録音されたド迫力のリアル・サウンドで、音質はクリアーかつ、音のダイレクト感や音圧感、そしてベックの絶妙なギタートーンまでリアルに再現。そして演奏の方は予期せぬトラブルで中座を強いられた前日の横浜公演から一転、完璧なステージ進行のもと繰り広げられた気合満点のパフォーマンスを披露。中盤でドラムのカリウタのモニター・トラプルでスタッフが付くシーンもあったものの、特に問題もなく、また前日のトラブルで披露されたジェフ&タルの二人羽織状態ベース・ソロもしっかり再演。そしてアンコールではまたまた「Peter GunnTheme」もプレイされ、演奏時間で言えば来日公演中最も長いショーのひとつに。そして構成・アレンジ面でも、前日は急場凌ぎといった雰囲気であったジャム・パートを、この日は中盤から「Freeway Jam」へと突入するという新しいパターンへと発展させ、タルが高音でメロを、ベックが低音を担当という見せ場もあり。09年ジャパン・ツアーのターニング・ポイントと云える必聴の1枚。