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Jeff Beck Group ジェフ・ベック/Rough and Ready Reel Masters

2002年末にリリースされ、世界中のファンを驚愕させた(何とべック本人までも!)、ベック・ブートレッグ史上最強のセットタイトル「Rough And Ready Reel Masters」が12年の時を経て蘇ります。故コージー・パウエルが所有していたとされる、アルバム「Rough And Ready」のファイナル・ミックスに至る過程を収録したリール・マスター5本をダイレクトにCD化した5枚組ボックスセットの音源を1枚のCDに収録。こういった形で所有したかった!と思っていたファンも多かったのではないでしょうか。海外のブートレッグでは5枚のCDを1枚にコピーしたタイトルが10年程前に出回っていましたが、5枚をそのままCDに収めると80分を超えてしまうため、それには一曲を外した18曲が収録されていましたが、本盤では曲間の完全な無音部分を削除する事で、全ての19曲を完全収録しています。収録時間は79分35秒。曲間の無音テープノイズは削除してないので、必要な部分は全て収録されています。本盤では2002年のリールからトランスファーされたときに生じたと思われる(一曲目のGot The Feelingの冒頭ノイズやReel #5の「BASFテープ」トラックに散見されていたノイズは全て原音に影響が無いように除去。ベストなクオリティでの19トラックをリールの順番(表記されていた日付ごと)で、一気に楽しむことができます!それでは久しぶりにあの5枚のリール(スコッチ3枚、サウンドクラフト1枚、BASF1枚)に封じ込められていた音を再生してみましょう。改めて驚かされるのが、その音の鮮度、クリアーさ、分離の良さ、そしてコージーのドラムの録りに代表されるパンチの効いた音の鋭さです。ヴァージョン云々の前に、これまで聴いてきたオフィシャル「ROUGH AND READY」とは何だったのか、ということを考えさせられるタイトルであると言えるでしょう。特にオフィシャルでは、Reel 1に収録されているJim Green Mixのリールに付随していたレターの指示書にあるとおりに、速度とピッチを落として収録されてしまったGot The FeelingとSituationが初めて、元の状態のテイクで聴くことができます。JIM GREEN MIX 3テイクひとつとってみても、、例えばMIX1はコージーの肉声カウントから始まるとか、ボーカルテイクが全く違うとか、MIX2はハンドクラップを大きめに録音したり、ピアノソロの前のジェフのスライドを消し忘れてるとか、最後のボブの叫びは初登場(TRK2)であるとか、様々な発見があります。ただ、そういったオフィシャルとの違いを細かく語る以前に、一聴した誰もが、あまりに鮮烈なサウンドとダイナミズムに圧倒されるでしょう。ぜひぜひ、この1971年夏にミックスされた鮮烈な音像に身をゆだね、ロックの真髄に触れて頂きたいと思います。本セットの登場で初めて世に出た「JULY 13TH」と言うタイトルの未発表インストナンバーは本タイトルの目玉のひとつ。未発表曲が殆どないべックの衝撃の発掘音源でした(Reel #2には「Rough Mix」と表記されており、Reel #4にはより完成されたテイクが収録されています)。また「HIGH-LEVEL」と称されるReel #5は、オフィシャル盤とは比較にならない真のダイナミズムに満ち溢れた、まさに強烈極まりないサウンドで録音されており、凄まじい迫力が体感できる、まさに必聴テイクです。I'VE BEEN USEDはこのトラックのみベースがファズがかかってない、しかもややショートバージョンです。(いずれにせよ、このReel 5のHeads(Short Business)や Raynes Park Blues(Max's Tune)のノイズが綺麗に消えているのは特筆すべきアドバンテージです。)本作は、今もってべックの研究用アイテムとしては世界最高峰のひとつであることは言うまでもありません。名盤「ROUGH AND READY」の真髄に触れることのできる決定盤音源集!!驚異的音源が発掘された。第二期ジェフ・ベック・グループが1971年10月に発表した「ROUGH AND READY」のファイナル・ミックスである。5本のリール・マスターをそのまま5枚のCDにプレスしたので、それぞれの収録時間は短いものの、30年前のモノとは思えない程のダイナミックなサウンドを届けてくれる。CD化にあたり、音質的には全く手を加えていないとのことなのに、はっきり言ってオフィシャルCDよりも音が良い。ブライトなベックのギター、アタック感のあるコージーのドラム、クリアーなマックスのピアノ、パワフルなクライヴのベース、そしてダイナミックなボブのヴォーカル。「ROUGH AND READY」の本当の姿が明らかになったと言えるだろう。 「Reel 1」 アルバムでのエンジニアはフィル・ブラウンだが、ここではジム・グリーンによるミックスの「Got The Feeling」が3つ収録されている。コージーのカウントから始まるGot The Feeling 1はヴォーカルが別テイクで歌詞も一部違っており、リズム・ギターも別テイクである。Got The Feeling 2は7インチのテイクに近いが、ここでしか聴けないギターもオーヴァーダブされている。エンディングも長く、最後にはボブのシャウトも聴ける。Got The Feeling 3は殆どアルバムテイク。 「Reel 2」 Situation、I've Been Used、Short Businessはアルバムテイクとは音のバランスが少し違っており、生々しさが増しているように思える。驚きの曲が完全未発表のJuly 13thだ。ピアノ中心のグル―ヴィなインストで、マックスの曲だと思われる。ギターはリフのみでソロは無いものの、この時期の未発表曲の登場は衝撃的である。 「Reel 3」 Got The Feelingはアルバムテイクに近く、Situationは4chテイクと思われる。Short Businessはギターが前面に出ており、ヴォーカルも非常にクリア。I've Been Used はイントロにギターを少しオーヴァーダブしてフェイドアウトを早くしたショート・ヴァージョン。このテイクはUK盤の再発LPに収録されている。 「Reel 4」 音のバランスは違うものの、July 13th以外はアルバムテイクに近い。 「Reel 5」 ジャケットに「HIGH-LEVEL」とあるように、素晴らしいサウンドでの収録となっている。Short Businessはヴォーカルテイクが違っており、I've Been Usedはショート・ヴァージョン。Reel 5の日付を見ると、これはレコード会社にマスターを提出した後に、別のエンジニアリングによってりマスタリングされたものと想像できる。当時、リリースされた「ROUGH AND READY」がこのような音質であったならばと思うと残念でならない。本来のピッチで聴ける「Got The Feeling」と「Situation」、ケースに記載された貴重な情報、未発表の「July 13th」、そしてサウンドの質。ベックファンは勿論、「ROUGH AND READY」を聴いたことのあるロックファンには是非聴いてもらいたい。 Taken from the original 10.5 inch reel to reel tapes belonged to Cozy Powell (79:35) Reel #1 Scotch Magnetic Tape Date: Unknown Jim Green Mix Of "Got The Feeling" written on back of box "Job 86245" written on side of box 1. Got The Feeling 1 2. Got The Feeling 2 3. Got The Feeling 3 Reel #2 Scotch Magnetic Tape Date: 23rd July 1971 "Side Two Masters" written on Island Studios sheet "Job 86245" written on side of box Engineer: Phil Brown Asst: Tony Platt(written on sheet) 4. Truth (Situation) 5. New Song (I've Been Used) 6. Heads (Short Business) 7. July 13th (Rough Mix) Reel #3 Scotch Magnetic Tape Date: 30th July 1971 "Job # 86245" & "Jeff Beck 15" Stereo" written on back of box "AL30973" & "BL30973"written on side of box 8. Got The Feeling 9. Situation 10. Short Business 11. I've Been Used Reel #4: Soundcraft Magnetic Tape Date: 2nd August 1971 "Job # 86245" & "Jeff Beck - 15" Stereo Copy" written on back of box "Job 86245" written on side of box 12. Truth (Situation) 13. New Song (I've Been Used) 14. Heads (Short Business) 15. July 13th Reel #5: BASF Magnetic Tape Date: 24th September 1971 "Stereo Masters" written on Olympic Sound Studios sheet "Equator Management - Jeff Beck 23.9.71" written on side of box 16. Heads (Short Business) 17. Raynes Park Blues (Max's Tune) 18. Truth (Situation) 19. New Song (I've Been Used)

Jeff Beck Group ジェフ・ベック/Rough and Ready Reel Masters

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