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Jeff Beck ジェフ・ベック/Melbourne,Australia 2009

2009年2月の来日直前となる1月23日から2月3日にかけて行われた豪州ツアーより、オーストラリア・メルボルン2日間公演の初日となる1月26日のショーの模様を、DATマスターからのハイクオリティー・オーディエンス・レコーディングでコンプリート収録。とにかく近年のオーディエンス録音でもトップクラスのもので、音のクリアーさ、全体のバランスが素晴らしく中低音域もしっかり出力されており、会場音響とPAの良さもあって、ヘタなサウンドボードよりもまさに理想的なライブ・レコーディングと云えるもの。そして肝心のプレイの方は期待の高まる中、”Beck’s Bolero”でスタートし、それ以降はだいたい2005&6年あたりのセットリスト同様の進行。まず前半最初の見せ場”Cause We've Ended as Lovers”では美しいトーンのソロ・パートを披露。またこのあたりから凱旋公演となるタルが気合充分ながらリラックスしたプレイでベックをサポート。そしてビリー・コブハムの”Stratus”などもはさみつつ、中盤で何とライブでは初プレイとなるトニー・ウィリアムス・ライフタイムの「Believe It」収録の”Snake Oil”がいきなり飛び出し、これには大きな歓声が!このあたりの選曲は本ツアーで初参加となった初期E・ストリート・バンドのメンバーであり、スティングやP・ガブリエル、さらにはスタンリー・クラークら多くのジャズメンとも競演しているキーボード、デイヴィッド・サンシャスの影響も見受けられ、もちろんキャリアが示すとおり多彩なバッキングプレイを展開。そして終盤、”Blue Wind”でバンド一体となったグルーヴでテンションが上がったまま”A Day In The Life”ではまたまたベックの多彩なフレーズが。さらにこの時点ではまだアルバム未収録の新曲”Scottish One”も披露し、ラストはカリウタも超絶なドラミングで応酬。ここ近年のセットと大きな変化はないものの、テーマとなるメロディのアレンジの絶妙さに珍しい選曲、また近年最もアグレシィヴと云えるバンド・サウンドなど、日本公演に向けての前哨戦と云える最高のプレイを、驚異的なクオリティーで確認できるファン絶対必聴アイテム!

Jeff Beck ジェフ・ベック/Melbourne,Australia 2009

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