1990年、 "過去の名曲を本ツアーを持って封印する"というコンセプトのもと、キャリアを網羅したベスト・オブ・ベスト的選曲による豪華なセットで行われた「THE SOUND + VISION TOUR」は、日本では5月15日と16日に東京ドームで行われました。2日目公演は後にテレビ放送されファンにはお馴染みのものでしたが、本盤は初日5月15日公演を極上レベルのオーディエンス録音で1時間36分に渡って完全収録しています。トレーダー間でも一切出回っていないオリジナル・マスター・テープを使用。1990年の東京ドーム録音としては上々レベルの高音質で収録されており、余程録音ポジションが良かったのか、音のこもりが一切感じられないばかりか、楽音が驚くほどダイレクトかつラウドに収録されており、世界中のマニア驚愕間違いなしの超優良タイトルに仕上がっています。ボウイのボーカルは勿論、ドラムとベースがパワフルな音で録音されており、分離感も抜群、おそらくアリーナ前方で録音されたと思いますが、大歓声に負けない力強い楽音を、感動的なまでに見事に捉え切っています。テープチェンジのカットはLet's Danceのイントロのみで、欠損は僅かです。この日は、第一部は通常通りのセットですが、休憩を挟んでの第二部でなぜか、セットを急遽変更して行われており、通常のメインセットのエンドのHeroesで本当にショウが終了してしまうという、珍しい内容のライブを聴くことができます。ボウイは、Suffragette Cityの高音域メロディはフェイクしてますが、音を聴いているだけでは、いつもと変わらぬパワフルそのもののライブを聴かせてくれます。アンコールなしということで、会場に居合わせたファンは非常に驚いたのではないでしょうか。1990年東京公演初日を高品質な録音で完全収録したファン必携の一枚が登場です。