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Bruce Springsteen ブルース・スプリングスティーン/Unreleased Album 1979

本来ならば「THE RIVER」というアルバムはまったく別の形で1979年にリリースされる予定でした。実際にアルバムも完成していましたし、それは「THE TIES THAT BIND」と名付けられてマスターテープが完成していたのです。今から二十年前にお蔵入りしたアルバムのマスターが流出し、しかもオフィシャル・レベルのパーフェクトな音質なアイテムが登場したことから、マニアの間では「Lost Masterpiece」とまで呼ばれて話題を呼んだものです。幻のアルバムを完璧な音質で収録していたことからコピー盤も多数生み出されたほどですが、何故か21世紀に入ってからは新たなリリースもなく、これほどレアな音源がスルーされたままという由々しき状態が続いていました。ところがこの幻のアルバムに関してもJEMSが数年前にさらに状態の良いアルバム・マスターを発掘してくれていました。それをCD化したのが今回のタイトルとなります。驚くべきは「THE RIVER」と雰囲気がまったく異なるというだけでなく、それとダブる収録曲はことごとくミックスが異なるのだから聴き応えたっぷりと言えましょう。1979年に一度完成していたこのアルバム、それぞれの曲の違いについてご紹介いたします。 1. The Ties That Bind この曲がオープニング・トラックである点は「THE RIVER」と共通しています。スプリングスティーンの中にはこの曲がアルバムの幕開けにふさわしいのだと決めていたのでしょう。しかしアルバムでの位置づけが同じでもミックスはまったく異なります。何といってもスプリングスティーンのボーカルが別テイク。「THE RIVER」ではエンジン全開で歌っていたような激しさだったのですが、こちらはより穏やかな調子なので、違いが判り易い。雰囲気がむしろダークネス期に近い歌い方と言っていいかもしれません。それにボーカルだけでなく随所でバックコーラスが目立つのもこちらのミックスが面白い点だと思います。 2. Cindy  「THE RIVER」からのアウトテイクとしてマニアにはおなじみの未発表曲ではないでしょうか。他のタイトルではさまざまなボーカル・ミックスを試みたバージョンも聴かれた曲ですが、これが完成形だったのです。それに後の「THE RIVER」にはおおよそ不向きなポップで愛らしい雰囲気であり、このアルバムならではと言えるでしょう。。 3. ungry Heart  ヒット・シングルはこのアルバムにも収録されていたのですが、やはりミックスは違います。一番の違いはピッチの高さで、どちらのミックスも元の演奏と比べてピッチが上げられているのもの、こちらは「THE RIVER」ほどスプリングスティーンの声が甲高くなっていませんし、ピッチを上げたことで目立つハイ上がり感も薄いです。むしろピッチが正常に近い分、こちらの方が演奏も自然に聴こえます。 4. Stolen Car ピアノを中心としたアレンジが「THE RIVER」に収録されたバージョンとまったく違うこともあって昔からさまざまなアイテムに収録されていた別テイク。後にアウトテイク集「TRACKS」で日の目を見ましたが、やはりミックスがまったく違います。しかも1990年代に作られた「TRACKS」の洗練されたミックスとの間に二十年近い開きがありますので、以下にもアナログ風味なこちらのミックスの自然さ、さらには「TRACKS」ミックスを慣れ親しんだ方には音質そのものの違いが驚きをもたらすことでしょう。 5. Be True シングル「Fade Away」のカップリングだけで発表された隠れた名曲として人気がありますが、この時点ではアルバム収録曲の扱いでミックスも違います。しかもスプリングスティーン自身の多重録音によるバックコーラスがそのシングル、さらに別ミックスである「TRACKS」バージョンと比べても一番目立ちます。そしてアルバムのA面はここまででした。 6. The River  アルバムのB面がこの曲から始まるというのも面白い構成です。もちろんミックスが違っていて、またしてもスプリングスティーンのボーカルが別テイク。やはりこちらの方が抑えた歌い方をしているので、その点がまたダークネス調に聴こえるかもしれません。しかも「THE RIVER」のバージョンと違いバックコーラスが一切入らないので、このシンプルさが意外なほど魅力的に映ります。 7. You Can Look (But You Better Not Touch) 昔からおなじみの「ロカビリー・バージョン」。このまま「THE RIVER」に収録出来たかと思うのですが、スプリングスティーンは録り直してよりアッパーなロックチューンに生まれ変わらせるのを好んだようです。 8. The Price You Pay 「THE RIVER」の名曲中の名曲もこの時点ではミックスが違います。同アルバムではロイ・ビタンのピアノが目立っていましたが、ここではスプリングスティーンの弾いた12弦ギターの存在感が強いミックス。しかもそれだけでなく、後にカットされてしまった三番のパートを含むコンプリート・バージョン。よってこちらの方が演奏時間も長いのですが、ここでわざわざカットされた歌詞は後にライブで復活し、再び歌われるようになったことがよく知られています。それならばカットしなければよかったのに(笑)。 9. I Wanna Mary You やはり「THE RIVER」とはまったく違うミックスで、全体的にもっとシンプルでナチュラルなミックスでしょう。さらにスプリングスティーンが弾いたトレモロ・エコーのギターが「ポロローン」と響いてとても目立つのが面白いですね。 10. Loose Ends 当然ながら「TRACKS」とはまったく違うミックスです。出来の良さから言えばそちらの方が迫力満点で、しかも圧倒的に洗練されているのですが、ここでの12弦ギターが目立つミックスも悪くありません。ところでこの曲だけ冒頭でスプリングスティーンのカウントが残ってしまっています。もしかしたらまだ完成一歩手前のミックスだったのかもしれません。せっかく完成したアルバムがどうしてお蔵入りしてしまったのでしょう。それに関してはスプリングスティーン曰く「私的な雰囲気を欠いていた」ということらしいです。確かにこちらは「Cindy」や「Be True」といった曲が入っている上に一枚もののアルバムです、非常にポップで親しみやすい印象が強いのではないでしょうか。恐らくはこのポップな仕上がりをスプリングスティーンが考え直し、二枚組に拡大してもっとシリアスな雰囲気を強めたのは明らかです。とはいえ、こんな名曲揃いで親しみやすいアルバムがお蔵入りしたというのも信じがたいものがありませんか?普通のアーティストであれば、これだけのアルバムを完成させただけでも誇りに感じるはずかと思います。そして二十年前に出回ったアイテムも素晴らしい音質ではありましたが、JEMSが発掘してくれたアップグレード・バージョンとなると、もはや通常のアルバムかと錯覚しそうなほど見事な音質…中でも鮮度の向上ぶりは明らかで、以前のアイテムなどはフェイドアウト時に音のこもりが気になったのですが、そんな不自然さも一掃された見事なクリアネスは過去のアイテムを全く不要としてしまうことでしょう。名盤「THE RIVER」当初の姿と言ってもいい、79年幻のアルバムが久々に登場します、しかもパーフェクトな音質CDとなればファンならずとも聞き逃せません! Recorded at The Power Station, New York City from June to September 1979 STEREO SBD (39:02) 1. The Ties That Bind 2. Cindy 3. Hungry Heart 4. Stolen Car 5. (To) Be True 6. The River 7. (You Can Look) But You Better Not Touch 8. The Price You Pay 9. I Wanna Mary You 10. Loose Ends

Bruce Springsteen ブルース・スプリングスティーン/Unreleased Album 1979

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