これはコージー・テープの中でも最もミステリアスな一本です!マイケル・シェンカー・グループ在籍時に録音されたと思われる「MS + CP, Writing Tracks」と手書きされたAmpexのカセットテープをダイレクトに音盤化。収録時間は11分30秒。テープを再生するとコージーが鼻歌で「デレレー」とメロディを歌い、そこにドイツ語訛りの英語の声が被さります。(マイケル・シェンカー?)基本的に、コージーがドイツ語訛りの男とたまにぼそぼそ会話しながらピアノで(!)で曲を作っている様子が4テイク録音されています。ピアノリフを延々に繰り返しているだけなのですが、このピアノがかなりたどたどしく、とてもポール・レイモンドが弾いているとは思えません(というかプロのキーボーディストのプレイでは絶対にないです。)。かといって、マイケルがピアノで作曲すると言った事実は聴いたことがないので、この辺りはミステリーとしか思えません。コージー+マイケル+かなり下手なピアニストの3人での曲作りという構図も考えられるのですが、とにかく同じピアノテーマを延々と3テイク繰り返している奇妙な録音です。Doctor Doctorのピアノイントロにやや似ているとも考えられなくはいのですが(完全に別曲)、とにかくこんな曲はリリースされなかったので何とも言えません。4トラック目だけ短めの違うピアノテイクで、エンディングにまた明らかにコージーと判る声とドイツ語訛りのぼそぼそ英語が聴こえます。「これは一体何?」と聞いた誰もが困惑すること間違いなしのテイクですが、これもまたロックの裏歴史の一幕。 Taken from the original cassette(Ampex 60 minutes tape) belonged to Cozy Powell (11:30) Take #1 Take #2 Take #3 Take #4