1981年「Come An' Get It」に伴う2度目の日本ツアーより、東京初日の6月22日浅草国際劇場公演、そして6月25日と26日の中野サンプラザ公演をそれぞれ、未発表の高音質オーディエンス録音で完全収録した世界中のマニア驚愕の6枚組タイトルが登場。3公演ともトレーダー間でも一切出回っていないオリジナル・マスター・テープをダイレクトに使用したファン必聴・必携盤。初登場となる22日浅草公演は、Don't Break My Heart Againと後半のWould I Lie To You でやや音像が揺らぐ箇所があるものの、ショウの最初から最後まで、十分に安定した極上音質で収録されています。Don't Break My Heart Again終演後にカヴァーデイルが「今日、このショウの前に、初めてのゴールド・ディスクを貰った」とご機嫌にMC。Lovehunterでのミッキーのソロもこの時期らしく、一風変わったプレイで非常に面白く聴けます。(ジャム風のペイスとの絡みもユニークです。)Mistreated後半でのカヴァーディルのI been losing!の絶叫ボーカルは凄い迫力で収録されています。とにかく、この時期のカヴァーデイルのボーカルは全ての面で最高で、キャリア中ベストと断言できる魅力的なパフォーマンスを堪能することができます。ロードのソロに続くBelgian Tom's Hat Trickでは、6分近いアドリブ合戦のギターソロプレイがライン録音並の最高音質で収録されています。こういうジャム風の演奏パートが各所で長めに用意されているのが、この時期のホワイトスネイクの魅力のひとつと言えます。ペイスの5分間のドラムソロも聴き応え満点。メインセットのラストはFool For Your Loving で、アンコールがCome Onからスタートという素晴らしい内容。この日はアンコールのWine, Women An' Song終演後、カヴァーデイルが「See you tomorrow, we wish you well」というものの、会場側にWe Wish You Wellが用意されていなかったのか、伝達ミスか、関係ない終演BGMが流れてしまいます。6月25日中野サンプラザ公演は81年ツアーでは過去に最もライブCD化された公演です。非常にダイレクト感溢れる高音質で収録されており、これまでの既発を凌駕するライン録音のようなサウンドで収録されています。録音・演奏の凄まじさに誰しもが押し黙って聞き入ってしまうことでしょう。この音で聴ける2人の(Lovehunter/Mistreated)はギターソロタイムは本当に圧巻です。6月26日中野サンプラザ公演は実はこの日も初登場です。「Hard An' Heavy」(Power Gate)でディスク化された最終日でしたが、本盤の出現により、実は「Hard An' Heavy」のディスク3&4は浅草公演の2日目(6月23日)であることが判明しました。本盤のDon't Break My Heart Again終演後のMCで、カヴァーデイルの「今日が東京公演の最終日」であること、そしてお礼の言葉を聴くことができます。若干、入力過多気味な音像ですが、音質そのものはクリアーで、ライン録音のようなダイレクト感いっぱいのサウンドでライブを堪能することができます。バンドのコンビネーション、絶妙なアンサンブル・プレイも絶品であり、トラディショナルなロックンロールやブルースに根ざした音楽的深みと魅力は実に素晴らしく、同時期のレインボー、ギラン等のパープル・ファミリーのバンドを凌駕する最強のライブバンドであったことが良く分かります。ホワイトスネイクは、1981年のツアーが演奏もセットも最高だったことが良く分かるタイトルです。真のホワイトスネイク・マニアにはここ数年最強のタイトルとなるであろう、圧巻のライブ・ドキュメント!