1990年「Slip Of The Tongue」に伴うジャバン・ツアー最終日の前日となる、9月25日武道館公演を、マスター・クオリティー・オーディエンス・レコーディングにてコンプリート収録。オリジナル・マスター・カセットをダイレクトに使用したもので、”Ain't No Love In The Heart Of The City”と”Still Of The Night”の2曲で、機材トラブルにより一部音揺れする箇所がある以外は、武道館らしからぬ抜けの良いクリアーなサウンドと、バランスや分離感も当時の録音としては最高レベルのクオリティーにて。そして演奏においては、賛否両論のアルバムとなった、スティーブ・ヴァイをフィーチャーした「Slip Of The Tongue」からのナンバーは勿論、各所で聴かれるヴァイのテクニカルなプレイは聴き応え満点。ヘヴィでクラシカルなJudgment Dayはともかく、イントロでのヴァイのプレイが聴きもののポップなKittens Got Claws、LAメタルぽいCheap An' Nastyといった楽曲はやはり異質ながら、ポジティブで迫力ある演奏はやはり聴き所ばかり。また「Slide It In」「1987」のナンバーで聴けるエイドリアンのヨーロピアン・テイスト溢れるクラシカルなソロも素晴らしい中、やはりヴァイはここでも凄まじく、その一瞬一瞬に度肝を抜かれるスーパープレイを披露。そしてカヴァーデイルに「Mr Passion & Warfare」と紹介されるヴァイの10分近いソロタイムは後半の聴き所であり、テクニカルなプレイとエンタティメント性が上手く混ざったプレイの数々に観客も唖然。そしてBad Boys後半ではヴァイがお馴染みのハート型のツインネックのギターで登場すると観客からどよめきが。ラストは大曲Still Of The Nightで、最後はデヴィッドの観客への真摯なMCも。とにかくヴァイ・モード一色のライブは当然として、逆に正攻法のプレイで聴き手を魅了するヴァンデンバーグ、強固なリズムを聴かせるルディ・サーゾとトミー・アルドリッジのプレイも要チェック。なお、翌日26日はこのワールド・ツアー最終日であり、カヴァデールが終演後号泣した伝説の公演。 Disc 1 : 01. Intro. 02. Slip Of The Tongue 03. Slide It In 04. Judgment Day 05. Slow An' Easy 06. Kittens Got Claws Adrian Vandenberg Solo 07. Adagio For Strato 08. Flying Dutchman Boogie 09. Is This Love 10. Cheap An' Nasty 11. Crying In The Rain 12. Drum Solo 13. Crying In The Rain (Reprise) 14. Fool For Your Loving Disc 2 : 01. Steve Vai Solo 02. For The Love Of God 03. The Audience Is Listening 04. Deeper The Love (Acappella) 05. Here I Go Again 06. Bad Boys incl. Children Of The Night 07. Ain't No Love In The Heart Of The City 08. Still Of The Night 09. We Wish You Well [Live at Budokan, Tokyo, Japan, September 25th 1990] David Coverdale - Vocal / Steve Vai - Guitar / Adrian Vandenberg - Guitar / Rudy Sarzo ? Bass / Tommy Aldridge - Drum