1990年「Slip Of The Tongue」に伴う日本ツアー初日、9月19日の横浜アリーナ公演をマスター・クオリティー・オーディエンス・レコーディングにてコンプリート収録。オリジナル・マスター・カセットをダイレクトに使用した必聴盤で、賛否両論のアルバムとなった、スティーブ・ヴァイをフィーチャーした「Slip Of The Tongue」からのナンバーは勿論、各所で聴かれるヴァイのテクニカルなプレイは聴き応え満点。ヘヴィでクラシカルなJudgment Dayはともかく、イントロでのヴァイのプレイが聴きもののポップなKittens Got Claws、LAメタルみたいなCheap An' Nastyといった楽曲はやはり異質ながら、ポジティブで迫力ある演奏はやはり聴き所ばかり。また「Slide It In」「1987」のナンバーで聴けるエイドリアンのヨーロピアン・テイスト溢れるクラシカルなソロも最高ですが、ヴァイはここでも凄まじく、その一瞬一瞬に度肝を抜かれるスーパープレイを披露。そしてカヴァーデイルに「Mr Passion & Warfare」と紹介されるヴァイの10分近いソロタイムは後半の聴き所であり、テクニカルなプレイとエンタティメント性が上手く混ざったプレイの数々に観客も唖然。そしてBad Boys後半ではヴァイがお馴染みのハート型のツインネックのギターで登場すると観客からどよめきが。ラストは大曲Still Of The Nightで、最後はデヴィッドの観客への真摯なMCも。とにかくヴァイ・モード一色のライブと言えますが、逆に正攻法のプレイで聴き手を魅了するヴァンデンバーグ、強固なリズムを聴かせるルディ・サーゾとトミー・アルドリッジのプレイも素晴らしく、強烈なインパクトを与えた90年日本ツアー初日公演をここに完全再現!