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Whitesnake ホワイトスネイク/Sweden 1990

21世紀に現れた80年代のメタル魔術師、Per Erikの傑作録音がまたもや登場しました!! Per Erikは、IRON MAIDENの「SEVENTH SON OF STTOCKHOLM」など、80年代後期を中心に活動していた名テーパー。最近までありそうでなかった「80年代の北欧」を高音質で甦らせてくれる録音師です。今回、彼のコレクションから飛び出したのはWHITESNAKE! かの魔術師は、録音の出来/不出来に差がありますが、今回はバッチリの勝ち組録音。もちろん、魔術師の魔力が宿っている以上は、ベストな形で後世に残さねばなりません。かの魔術師がレコーダーを回したのは、1990年8月21日のストックホルム公演です。1990年のWHITESNAKEと言えば、オフィシャル化もされたドニントン(8月18日)や大感動の解散公演(武道館9月26日)が有名ですが、本作はその間となる“ドニントン公演の次のライヴ”。ドニントンを皮切りにヨーロッパ各地をMONSTERS OF ROCKツアーとして回っており、その北欧版でした。会場となったグローブ・アリーナは、1989年に竣工したばかりの球形ドームで、現在でも世界最大の半球状の建築物として知られています。つまり、魔術師が居合わせたのは(当時)最新・世界屈指の音響施設だったわけです。それを実証するのが、本作のサウンド。各楽器がキレイに分離し、しっかりと芯が通っている。MONSTERS OF ROCKが可能なほどの広さを感じさせながら、輪郭のボヤけない絶品サウンドです。オーディエンスの声も大群衆の熱狂を伝えながら、オフィシャル盤のようにスケール感たっぷりで楽曲とぶつからない。「一体、どんなポジションで録ったんだ?」と思わせるあたり、さすが魔術師といったところです。実際、このサウンドは名盤の誉れ高き「FINAL JUDGEMENT(Shades 390)」にも負けてない。大感動の解散公演を記録した、かの名盤と比べても迫力は本作の方が断然上。その迫力ゆえにバスドラが所どころビビッてしまうこともあるので、脊椎反射に「ツアーNo.1」と断言はしませんが、クリアさは「FINAL JUDGEMENT」に半歩も引けを取らず、迫力・スペクタクルだけを上乗せした感じ。この辺はもう好みのレベルですが、“ゴージャスを極めたWHITESNAKE”の真価を捉えきったベスト録音でしょう。事実、このゴージャス感は何も代え難い。当時は批判も多かったスティーヴ・ヴァイを擁した“SLIP SNAKE”ですが、ここまで絢爛豪華なロックは史上類を見ません。しかも、別にステージが動いたり、誰かが回転するわけでもない。音だけで「なんて豪華!」と感じさせるのだから凄い。カヴァデール自身、「許せる限り、豪華なロックショウだったよ。まるでサーカスのようにね」と語っていましたが、それはすなわち、彼の信念「やるべき価値のあることは、やりすぎる価値がある」が行き着くべき極北だったわけです。その後、カヴァデールは伝説との融合COVERDALE/PAGEを経て“渋味”を標榜した「RESTLESS HEART」「INTO THE LIGHT」を発表していきました。確かに、当時は「SLIP OF THE TONGUE」時代を辛辣に語ることもありましたが、あれから25年が経ちました。WHITESNAKEは再結成し、ゲフィン時代の大ヒット曲を演奏することで長らえ、「『RESTLESS HEART』は実質ソロ・アルバムだったのさ」と語るカヴァデール。「BURN」でデビューした彼のキャリア・成功の頂点はどこだったのか。それは「SERPENCE ALBUS」だったかも知れません。しかし、時代を極めた彼が、そこを超え“時代をリードした”刹那は「1990年」だったのではないでしょうか。本作には、その“やりすぎの美学”が克明に記録されています。オフィシャル化された「LIVE AT DONINGTON 1990」は言うまでもなく素晴らしいですが、本作には、観客の側から見た“真実”が刻まれている。「SLIP OF THE TONGUE」ツアーは、ともすれば“スティーヴ・ヴァイの腕前拝見”として聴かれがちですし、実際「Slide It In」におけるアレンジ能力やギター超名盤「PASSION AND WARFARE」を導入したソロタイム、サイクスとは別次元の世界を拓いた「Crying In The Rain」など、聴きどころは無数にあります。しかし、まず耳を傾けて頂きたいのは、“時代を超えたロック”を現出させてみせた絶頂WHITESNAKEの底力、そして“カヴァデールの信念”なのです。前に進むことしか知らなかった“情念のシンガー”の咆哮が轟くからこそ、私たちの心はどうしようもなく動かされてしまう。この時代にしか生まれ得なかったロックを、カヴァデールの生き様を、魔術師がド迫力に記録したスーパー音源。★ Live at the Globe Arena, Stockholm, Sweden 21st August 1990 PERFECT/TRULY PERFECT SOUND Disc 1(50:28) 1. Introduction 2. Slip Of The Tongue 3. Slide It In 4. Judgment Day 5. Slow An' Easy 6. Kitten's Got Claws 7. Adrian Vandenberg Solo 8. Is This Love 9. Cheap An' Nasty Disc 2(59:05) 1. Crying In The Rain 2. Tommy Aldridge Solo 3. Crying In The Rain(reprise) 4. Fool For Your Loving 5. Steve Vai Solo 6. Here I Go Again 7. Bad Boys 8. Ain't No Love In The Heart Of The City 9. Still Of The Night David Coverdale - Vocals Steve Vai - Guitar Adrian Vandenberg - Guitar Rudy Sarzo - Bass Tommy Aldridge ? Drums

Whitesnake ホワイトスネイク/Sweden 1990

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