1992年「Fire And Ice」に伴う日本ツアー2日目、3月5日の横浜文化体育館公演を約2時間に渡って高音質オーディエンス録音で完全収録。トレーダー間でも一切出回っていないオリジナル・マスター・カセットを使用したファン必聴盤。アルバム同様にショウはインストPerpetualでスタート。ここでイングヴェイはヨラン・エドマンのボーカルマイクを倒して壊してしまい、気づいたヨランがスヴァンテのコーラス用のマイクを使って歌いますが、最初は完全にボーカルレスになってしまう様子が、リアルに収録されています。前作からBedroom Eyes、初期のI'll See The Light, Tonight、再び前作からMaking Love、そして新曲Final Curtain、キーボードソロを挟んで初期のI Am A Vikingと、新旧のナンバーをテンポ良く畳み掛ける、聴き応え満点のセットで聴き手を熱狂させます。最初こそマイクトラブルがあったものの、ヨランは安定感抜群の素晴らしいボーカルでファンを魅了します。新加入のドラマー、ボー・ワーナーも堅実なドラミングを聞かせてくれます。ギターソロ Icarus Dream Suite Op:4~Far Beyond The Sunをエネルギッシュにキメた後、ステージにはベースのスヴァンテが椅子に腰掛けてのチェロ演奏を披露。チェロによるバッハの無伴奏チェロ組曲第1番の後、イングヴェイも参加し、2人で小フーガ、ブランデンブルグ協奏曲などを演奏し、素晴らしい聴き所を演出します。前作からSave Our Love、新作のタイトルトラック Fire And Iceの後は、2度目のギターソロタイム。「荒城の月」をひとしきり弾いた後、イングヴェイのお馴染み「イチバン」MC。そしてTrilogy Suite Op:5、Krakatau、ブルース、ベートーベンの「運命」と超絶ソロプレイで次々と凄まじいドラマを展開する様はまさに圧巻。ドラマチックなYou Don't Remember, I'll Never Forget、スピーディなNo Mercyと畳み掛ける後半に場内がヒートアップしている様子が伝わってきます。メインセットのラストはこれも新作からTeaserで、充実のライブをダイナミックにしめます。アンコールはバッハの「G線上のアリア」からBlack Star、更にはバンドでフル演奏されるパープルのWoman From Tokyo。ラストはジミ・ヘン・カバーでSpanish Castel MagicとPurple Hazeでイングヴェイもエネルギッシュなアクションでギター破壊を行います。充実の演奏内容でたっぷりと楽しめる1992年「Fire And Ice」ツアーの決定版タイトル!!