カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ サイトマップ
 

Yngwie Malmsteen インヴェイ・マルムスティーン/Pa,USA 2014

イングヴェイ・マルムスティーン、ウリ・ジョン・ロート、ゲイリー・ホーイ、ガンズ・アンド・ローゼズのバンブルフットという錚々たるラインナップで行われたGUITAR GODSツアーが話題となっていますが、この今年2014年6月12日のペンシルヴァニア州ウィルクスバリで行われた記念すべきツアー初日公演から、メインアクト・大トリを務めたイングヴェイのショウが高音質完全収録で早くも登場です!この日は終盤で披露されたディープ・パープルの「Burn」でゲイリーとバンブルフットが飛び入り参加しているうえに多くの曲で凄まじいインギーのプレイが目白押しとなっているのですが、嬉しいことにそんなインギーのギターが終始非常に近く浮き出た"オン"な状態で収録されているのです! 魅惑的なギター捌きが眼前・耳元で生々しく直接飛び込んでくる音像は驚異的と言うほか無く、これは本音源最大の魅力となっています!オープニング「Rising Force」冒頭であの鋭いギターフレーズが立ち上がり、グッと一気に耳元まで寄ると、以降はそのままショウ・エンドまで固定されます。 あまりにギターが近いので、初めて耳にすると「え・・ええッ!?」と驚嘆されるでしょう。ボーカルが若干遠目ではあるのですがメロディラインはしっかり追えますし、またドラムも近いのでリズムの動きもよく伝わってくる点も特筆されます。このドラムですが、海外の書き込みを見るとこの日のドラムは当初予定されていたマーク・エリスではなく、昨年のツアーにも参加していたパトリック・ヨハンソンが叩いている様です。そのストイックで鋭い叩き込みが曲に強烈なグルーヴを与えており、これも興味深い効果を生み出しています。「Spellbound」では曲の最初から最後まで鬼神の如く連続するあの高速ギター・フレーズが終始"オン"の状態で音符をばら撒いており、この様子も強烈です。またそうして浮き立ったギターの動きが追える為に楽曲構造のユニークさもその裏側に見えてきて、これも音の視点が変わって見えてくる面白い効果でしょう。「Damnation Game」もギターが前面に出まくった音像ですが、ここは耳を通り過ぎてゆく高速メロディが様々な濃淡を付けて拡散し、カラフルな音色が高速で弾けては現れるという速弾きの純粋な面白さと驚きをもたらしてくれると思います。「Evil Eye」は曲に入る前にちょっとしたフレーズを幾つか繰り出すシーンがあるのですが、ここの旋律の広がりを聴いてから楽曲本体の音楽的な広がりを追ってみると、この日の彼はフレーズの膨らみと流れを重視していた事が伺えると思います。実際ここではギターが豊かに旋律を歌っており、音だけでなく曲の良さまで浮き出ているのが特徴です。 「Live To Fight」では沈みがちだったキーボードの音像が冒頭でしっかり出ており、ギターも或る程度はバッキングに徹しているため全体音を追えるのが魅力です。中間部のギターソロでは凄まじいフレーズが噴出していますので、そのサウンドバランスのメリハリ感も楽しめると思います。トラック(8)と(9)はどちらも(10)、即ち「Far Beyond The Sun」の導入的意味合いのアプローチですが、この曲もまた冒頭に「Icarus' Dream Suite Op.4」の例のフレーズを弾いてからスタートするという定番の流れです。昔の演奏と比べるとやや淡白な印象もありますが、でも言い換えれば所々にこれだけ音の隙間を見せる演奏は珍しく、当時の演奏を知っていればいるほど新鮮な発見が出来るものとなっています。トラック(12)の「Acoustic Paraphrase」は様々なクラシックフレーズをアコースティックギターで爪弾きながら進んでゆくもので、それぞれのイメージをコンパクトに纏めながら進む彼独自のメロディラインの拾い方に注目です。その創意の豊かさと確実な運指、そして瑞々しい出音と共に飛び出し続けるギターサウンドの綴れ折りは本作の大きな聴きどころとなっているだけでなく、この類稀なギタリストの素朴で深い魅力を捉えた名シーンともなっています。途中のフレーズではキーボードがバックを務めるシーン(1分56秒付近?2分48秒)も含まれており、かつてヤンス・ヨハンソンと仲良くジャムっていた頃の様なイメージも聴いて取れるでしょう。「Dreaming (Tell Me)」もまたオンなギターが魅力で、前半で音色を変えている様子もきっちり拾っています。ここも若干ボーカルラインが奥まってはいますが、この曲のメロウなギターフレーズをここまで近い音で追えるのはそれを補って余りある魅力でしょう。インギーらしい旋律の魅力が炸裂した「Into Valhalla」と「Baroque & Roll」はトラック(12)「Acoustic Paraphrase」の延長線にある楽曲とも言えますが、ここではそれがギターが浮き出た状態で聴けるのですから悶絶必至です。Disc-2冒頭の名曲「Seventh Sign」では、ギターソロの部分でドラムのストイックなリズムと情感豊かなギター旋律の対話が魅力です。立て続けに披露される「Magic City」ではスロー?ミドルテンポのギター表現が際立ち、速弾きだけでなく濃密な音色の重ね方でもその魅力を惹き出す様子が克明に聴いて取れるでしょう。相変わらずオンではあるけれどせわしくギターを弾いていないため、ここはアンサンブルの秀逸さがよく伝わってくるシーンともなっています。トラック (4)のギターソロは、形骸化した「Trilogy Suite Op.5」の中間パートから突入するいつものスタイルでスタート。全盛期ほどの旋律の歌い上げ方やフレーズの廻り方はしていませんが、その替わりに短いセンテンスのイメージを光速で次々に繰り出すスタイルを取っており、昔の彼とは違うイメージで速弾きによるギターの魅力を出しています。途中からは速弾きだけでなくブルース調の伸びのあるスタイルを延々と披露するなど、これまでのソロとは違ったアプローチが感じられるのも斬新です。そしてかつてはオーケストラを率いて演奏していた「Fugue」は、オケのサンプリング音をバックに情熱的にギターを弾き込む姿がここでも大変近い音で記録されています。旋律に適度なフックを効かせながら、速弾きではなく音楽そのものを伝えようとするスタイルが前半に置かれ、中盤からは殆どギターソロと化すのもユニークです。トラック(9)のアコギ・ソロでは序盤にバッハの平均律クラヴィーア曲集から第1番、そしてお馴染みの「G線上のアリア」を含めたイメージを披露した後に名曲「Black Star」がスタート。これまでのギター・アプローチとは明らかに違い、ここも("Fugue"同様に)旋律に強めのフックを効かせながら滑り出してゆく様子が興味深いものとなっています。勿論速弾きも情感豊かなフレーズを使いながら繰り出していますが、楽曲の持つ意味を問い直す様なアプローチが随所に出てくるのが斬新で、後半では弱音表現を超えてアンサンブル全体がか細く消え入るシーンまであり(5分21秒付近?44秒)、実に興味深い演奏が終始耳を捉えて離さないでしょう。「Burn」ではゲイリー・ホーイとガンズのバンブルフットが飛び入りで参加しており、豪華な競演が実現しています。ここは特別なグルーヴと共に全員が和やかに演奏を楽しんでいる様子が伝わってくるシーンで、インギーの出す旋律もどこか踊っているのがユニークです。シヨウ・エンドの「I'll See The Light, Tonight」は、濃縮な音の弾き込みが序盤で心地良い反面、中盤以降はバッキングや全音階を多用した旋律の伸ばしを多用する緩急の対比がユニークで、これが逆に想像力を強く刺激する演奏となっています。 昨今のインギーの演奏を全盛期が過ぎた・枯れたと評するファンは少なくありません。でもインギーにとって、速弾きは表現手段の全てではなく枝葉のひとつに過ぎません。たまたまそれが人並み外れて際立っていた為にその点だけがクローズアップされてきましたが、でも速弾きが彼の音楽的創造の根幹と見るのは間違いでしょう。ではそんな音楽的想像力の根幹にあるものを、彼が速弾き以外のアプローチも含めながら過去の楽曲群と対峙したらどうなるのでしょう?そのひとつの答えがここにあります。今までは速弾き一辺倒だった中にフッと出てくる意外なフレーズ、トリッキーなアクションの中に突然出てくる素直な音色、そんな驚きが随所で顔を覗かせるのです。勿論、弾きこむところでは信じがたいほどの音符をガトリングガン宜しくばら撒きますが、ギターが非常に近く聞こえる録音なだけに、彼自身の問い直しが間近で感じられて心打たれるシーンもまた多いのです。今週末は是非本作で、新しいマルムスティーン像に触れてみてください。このGUITAR GODSツアーを通して彼が今後どう進んでゆくのか、受け手の私達もまた受け取るものや見えてくるものが多い事に気付くでしょう。 Live at F.M. Kirby Center for the Performing Arts, Wilkes-Barre, Pennsylvania, USA 12th June 2014 TRULY PERFECT SOUND Disc 1(58:27) 1. Intro 2. Rising Force 3. Spellbound 4. Damnation Game 5. Evil Eye 6. Overture/From A Thousand Cuts/Arpeggios From Hell 7. Live To Fight 8. Badinere 9. Adagio 10. Far Beyond The Sun 11. The Star-Spangled Banner 12. Acoustic Paraphrase 13. Dreaming (Tell Me) 14. Into Valhalla 15. Baroque & Roll Disc 2(57:53) 1. Seventh Sign 2. Magic City 3. Trilogy Suite Op.5 4. Guitar Solo 5. Blue 6. Fugue 7. Drums Solo 8. Heaven Tonight 9. Acoustic Guitar Solo 10. Black Star 11. Burn (with Bumblefoot & Gary Hoey) 12. I'll See The Light Tonight Yngwie Malmsteen - Guitars, Vocals Nick Marino - Keyboards, Vocals Ralph Ciavolino - Bass Patrick Johansson - Drums

Yngwie Malmsteen インヴェイ・マルムスティーン/Pa,USA 2014

価格:

1,940円 (税込)

購入数:

在庫

在庫あり

返品期限・条件 返品についての詳細はこちら
この商品について問い合わせる

ページトップへ