「LAST LOOK AT EDEN」に伴うジャパンツアーより2010年3月28日、大阪ナンバハッチでのライブがこちらも高音質オリジナルマスター使用で登場です。再結成後のヨーロッパが作り出す音楽はヘビーかつグルーヴィーなもので、この音楽性が80年代の彼らを愛するファンにはアルバム発売の度に賛否両論を巻き起こしています。やはり日本のオールドファンは否の意見の方が多いかと思いますが、本国スウェーデンは再結成後の作品も1位になっており今でも国民的バンドに変わりありません。それでも日本のファンが未だに求めるのはやはりメロディアスなヨーロッパです。再結成後3作目となった「LAST LOOK AT EDEN」はそんな否を唱える日本のファンにも比較的好意的に受け入れられた作品でした。「The Final Countdown」の21世紀バージョンと言える表題曲「Last Look At Eden」、アグレッシブでアップテンポな「The Beast」、美しいバラード「New Love In Town」といったアルバムに収録された佳曲はこの時のライブでも披露され聞きどころになっています。またこのライブは再結成以前(80年代・90年代)の楽曲のチョイスが素晴らしく、日本ならではの選曲「Seven Doors Hotel」と「Ninja」、久々に披露された「Seventh Sign」、この日の日替わり曲として選ばれた「Stormwind」、そして一番の驚きは再結成後にジョン・ノーラムが頑なにプレイしたくないと言っていた名バラード「Carrie」がバンドバージョンで披露されたことです。再結成後の曲とそれ以前の曲をうまく混ぜ合わせたこの時点でのベストと言える素晴らしいセットリストで楽しめます。今回の大阪公演では不調だったジョーイ・テンペストの声もこの日は良く出ています。今回のライブの不調はたまたまなのか経年の劣化なのか気になるところですが。。。バックの演奏は言うまでもなく盤石。ジョン・ノーラムの敬愛するゲイリー・ムーア(2010年にはまだ存命でした)的なプレイも冴え渡っています。録音はこの日も2階指定席とのこと。煩わしいオーディエンスノイズも皆無でクリアかつ迫力ある音で全編楽しめます。各楽器のバランスも最高レベル。特にジョン・ノーラムの太く粘っこいギターの音を特に綺麗に捕えています。全体の音のダイレクト感も素晴らしく、それでいてオーディエンス録音特有の広がり・空気感もしっかりと感じられるという、まさに理想のオーディエンス録音。5年が経とうとしている前回の2010年日本ツアーから、新たな決定盤が登場です。 Live at Namba Hatch, Osaka, Japan 28th March 2010 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (44:07) 1. Prelude(SE) 2. Last Look At Eden 3. Love Is Not The Enemy 4. Superstitious 5. Scream Of Anger 6. No Stone Unturned 7. Sign Of The Times 8. Carrie 9. Seven Doors Hotel Disc 2 (57:30) 1. Member Introduction 2. Optimus 3. Seventh Sign 4. Stormwind 5. New Love In Town 6. Start From The Dark 7. Ninja 8. Cherokee 9. Rock The Night 10. The Beast 11. The Final Countdown Joey Tempest - lead vocals John Norum - guitars, backing vocals John Leven - bass, backing vocals Mic Michaeli - keyboards, piano, backing vocals, Ian Haugland - drums, percussion, backing vocals