1989年の初来日公演より、全7公演行われたジャパン・ツアーにおける8月20日からのMZA有明コロシアム4daysの最終日23日の公演を、過去最高のマスター・クオリティー、オーディエンス・レコーディングにてコンプリート収録。同ツアーからは流出サウンドボードによる日本青年館の音源も存在するものの、セットリストに一部違いもあり、またPA前からのリアルなオーディエンス録音ゆえ臨場感はバツグン。そして何より短命に終わったユニットだけに、フル・セットによるライブ音源はやはりレア。とりわけジョン・サイクスを始めとした3人のテクニシャンによる演奏は素晴らしいもので、サイクスはもちろんのこと、トニー・フランクリンのベース・ソロでは"Rain Song"などもはさみ、ジャコパスを彷彿とさせる超絶なプレイを披露。またセットは名曲揃いだったファースト・アルバム収録ナンバーをメインとしつつ、後半はロッド時代のアピスにちなみ、”Hot Legs”、さらにホワイトスネイクからザ・ファームまで各々のキャリアをピックアップしたナンバーも。さらに一番の聞きどころは終盤の” CRY FOR LOVE '89”で、こちらはセカンド・アルバムに同盟の曲があるものの、全く別の曲で、しかもデータによると、この来日公演でプレイされたのはこの日のみというもの。ジョン・サイクスの全キャリアにおいても一番人気と言える貴重なライブをベスト・クオリティーにてここに。