1991年2月23日のデトロイト、リッツ公演を63分に渡って極上ステレオ・サウンドボード・レコーディングにてコンプリート収録。関係者が保管していたカセットマスターより収録したファン必聴の1枚で、ドッケン解散後にジョージ・リンチがボーカリストのオーニィ・ローガンと、ミック・ブラウンらで結成したニューバンド初期の貴重なライン録音。日本ツアー後のライブということで、バンド・アンサンブルにもまとまりがあり、タイトでしまったリズム隊に、サンプリングを上手く使ったバンド・コーラスも含め、全体の音のまとまりも上々で聴き応え満点。オーニィのボーカルも総じてクオリティーが高く、レイ・ギランの声質に似た正確で魅力的なパフォーマンスを披露。音程がとり辛いNo Bed Of Rosesなど以外はスピード・チューンからミドル・テンポのバラードまで、多彩なナンバーを熱唱。またこの後、彼はバンドを脱退してしまうので、初期のライブを捉えた大変貴重な記録と言えるもの。そしてジョージ・リンチの独特のサウンドとピッキング・プレイはその超絶ソロも含め聴き所満載で、特にギター・ソロの後半に登場するMr. Scaryに加えドッケン時代のKiss Of DeathとTooth And Nailもプレイされているあたりは必聴。