ニューアルバム「High Road」を引っ提げての3年ぶり12回目の来日公演となるNIGHT RANGERの、大阪公演10月8日のナンバハッチのライヴを、あの「西日本最強テーパー」氏が、空前絶後の最高音質オーディエンス録音で完全収録。問答無用のリリースです。録音は2階指定席最前列中央から。前に遮るものがなく2階席であってもダイレクトかつ距離的なロスがない音です。周りのオーディエンスノイズもほぼ皆無で歌声など煩いものは全くありません。テーパー氏が過去に録音したY&TとWINGER「NAMBA ROCK CITY 2014」(あれも凄い録音でした!)と同じ席・同じ質感の録音。この最高音質で聴ける大阪版NIGHT RANGERのライヴはファン絶対必聴・必体験です!!今回は来日公演決定後に突然のメンバーチェンジが勃発し、ファンを動揺させました。ストーリー的には、WHITESNAKEにおいて蜜月を続けていたと思われていたダグ・アルドリッチがデイヴィッド・カヴァデールとの確執により脱退。後任に迎えられたのが2008年にNIGHT RANGERに加入したジョエル・ホークストラでした。それによりジョエル・ホークストラはそのままNIGHT RANGERを脱退。現在ダグ・アルドリッチとのプロジェクトでアルバムを作成しているジャック・ブレイズはなんとダグ・アルドリッチにNIGHT RANGER加入をオファー。しかしながらダグが断ったことにより、後任にはかつてジョエル・ホークストラが別仕事でツアーに参加出来ないときにヘルプで参加したことのあるケリ・ケリーが迎えられました。アリス・クーパーバンド、WARRANT、GUNS N'ROSESのスラッシュ、MOTOLEY CRUEのヴィンス・ニール、RATTのスティーヴン・パーシーらとの活動で知られるケリ・ケリー。ジェフ・ワトソンが得意としたエイトフィンガー奏法は使わないものの実力的に申し分なく、若々しくロック然としたルックスとアクティブな動きで急な参加にも関わらずバンドに華をもたらしていました。3年前の同会場でのライブは、当初はオールスタンディングでのライブだったものの、客入りの悪さから当日になり急遽座席付きのライブに変更。それでも良いとは言えない客入りでした。今回のライブでは前売りの段階で1階指定席、2階指定席も完売。当日は1階だけでなく2階席にまで立ち見が出る盛況ぶり、満員御礼と言える客入りでした。ニューアルバム「High Road」が良い内容であったことは事実ですが、世界的に大ヒットしたわけではなく、NIGHT RANGER自体がこの3年間で世間的に話題になったこともないにも関わらず、この客入りの良さは不思議でした。近年のクラシック・ロックへの関心の高まりがあるのでしょうか?今回行われたジャパンツアー4公演は全てセットリストが違い、どの公演を見ても楽しませるというバンドの素晴らしい姿勢をファンにアピールしています。レア曲の多さでは東京二日目と名古屋になるかと思いますが、この大阪は披露されたヒット曲の多さ、名曲の多さからNIGHT RANGERの王道を楽しめるセットリストになっています。そんな中でも「Penny」はレアです。ケリ・ケリーが参加ということでアリス・クーパーの「School's Out」のカバーも披露。とことんオーディエンスを楽しませてくれます。「School's Out」の前の「KK1、KK2」というメンバー紹介のMCは爆笑ものです。即興でアコースティックで披露されたAC/DCの「Highway To Hell」カバーは大阪のみの選曲になります。「アコースティックでこの曲を、今までプレイなんてしたことないぜ」とここでも笑わせてくれます。「When You Close Your Eyes」から最後の「(You Can Still) Rock In America」まで怒涛の名曲の連発で素晴らしいピークを作り出しています。初来日から31年、ステージの造りが初来日時と似ていたのもファンには感慨深いもの。そのステージの造りだけでなく、ジャック・ブレイズの若々しいルックスと歌声、ブラッド・ギルスのテクニカルでトリッキーなプレイ、ケリー・ケイギーの朴訥ながら味わい深い歌声なども初来日時となんら変わることなく、色褪せることのない名曲の数々とともに、突然のメンバーチェンジという不安要素を完全に吹き飛ばす最高に楽しいアメリカン・ハード・ロックを聴かせてくれました。 Live at Namba Hatch, Osaka, Japan 9th October 2014 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1 (54:55) 1. Pre Show Music 2. Introduction 3. Touch Of Madness 4. Four In The Morning 5. St. Bartholomew 6. Coming Of Age 7. Growin' Up In California 8. School's Out 9. Sentimental Street 10. Eddie's Comin' Out Tonight 11. Sing Me Away 12. The Secret Of My Success Disc 2 (53:24) 1. Don't Live Here Anymore 2. High Road 3. Highway To Hell 4. Goodbye 5. When You Close Your Eyes 6. Don't Tell Me You Love Me 7. Band Introduction 8. Penny 9. Sister Christian 10. (You Can Still) Rock In America Kelly Keagy - Drums, Percussion, Backing & Lead Vocals Brad Gillis - Guitars, Backing Vocals Jack Blades - Bass, Lead & Backing Vocals Eric Levy - Keyboards, Backing Vocals Keri Kelli - Guitars