「鏡よ鏡、“最強・最高のメタルバンド”はなに? それはもちろん、デイヴ&クリフ入りのMETALLICA!!」 センセーションを巻き起こした「NO LIFE 'TIL MEGAFORCE」に続いてお届けする極初期METALLICAタイトルは、ジェイムズ・ヘットフィールド/ラーズ・ウルリッヒ/デイヴ・ムステイン/クリフ・バートンという“黄金の4人”にこだわり、現存するベストなマスターで綴ったライヴ・アルバムです。さあ、“重金属音楽の頂点”を体験しようではありませんか!「ムステインとクリフがずっとMETALLICAにいてくれたら……」、ファンの間では30年経ってもつぶやかれる言葉ですが、実際にムステインとクリフが並んでいた時期はとても短い。METALLICA&クリフの初リハーサルが「1982年12月28日」で、ムステインが解雇されたのが「1983年4月11日」ですから、実に約3ヶ月半、105日間だけでした。その間に残された音楽と言えば、「NO LIFE 'TIL MEGAFORCE」にも収録されたスタジオ・デモが2曲分と、ライヴ4回だけ。本作は、その“黄金の4人”初演の「1983年3月5日」と、ラスト・ライヴ「1983年4月9日」をベストなオーディエンス・マスターから収録しました。ディスク1に収録されているのは、初日の「1983年3月5日」。クリフは「本拠地をサンフランシスコに移すこと」を条件に加入しましたが、新たなホームグラウンドとなったクラブ?The Stone”でのステージです。貴方は、スタートボタンを押して飛び出すグレイトなサウンドに驚かれるでしょう。歴史上わずか4回しかなかったレア・バンドの、1回限りの初演。それにも関わらず、素晴らしくクリアで芯のしっかりした楽音が轟く。小さく入る話し声からオーディエンス録音には違いないのですが、よくある「貧弱な低音」「遠いドラム」などとは無縁の素晴らしいサウンドで、ヴォーカルに軽くかかるエフェクトさえもキッチリ聞こえるのです。それもそのはず、この録音はバンド自身がオープン・リールを回して録ったもの。極初期METALLICAのライヴというと、livemetallica.comでもダウンロードできる「1982年10月18日(クリフ抜き)」が有名できますが、サウンドボード録音とはいえ、リズムギターが引っ込み、ヴォーカルとドラムが妙に飛び出したバランスでした。それに比べても、本作は自然なバランスで、?黄金の4人”本来のサウンドがたっぷりと聴ける。さらに極初期ライヴのどの音源よりも収録時間が長く、もちろん同日の既発よりもクリアで数段聴きやすい。間違いなく「キルエム以前のベスト」なのです!そんなベスト・サウンドで聴けるライヴがまた素晴らしい。やはり、まず惹かれるのがムステインのソロ。ワウも使って叙情的に迫るカーク・ハメットと違い、あくまでメカニカルに斬り込むムステイン。徹底的に無慈悲でありながら、キャッチ―なフレーズは、まさにMEGADETHのそれです。後にジェイムズは「カークはリズムが不得手だから、リフは俺が弾く」と言っていましたが、そのジェイムズのリフと同等に鋭いリード・ギターなのです。さすがは曲を書き、曲と共に成長してきたムステイン。現在でもジョークとも本気もつかない“MEGA-LLICA”構想がたびたび話題にもなりますが、それが実際に耳に飛び込んでくる。さらに異才クリフまでもがそこにいて、加入初演からベースソロ「Pulling Teeth」をぶちかましてくれる……。ふぅ、なんて贅沢なんだ!全曲が“最強・最高バンド”の輝きに満ちていますが、ぜひ注目していただきたいのは、ウルトラ・レアテイクの「Blitzkrieg」と「The Prince」。特に「The Prince」中盤のソロは本当に絶品! 他曲ではリフに終始しがちなジェイムズにムステインが重なっていく歴史的なハーモニー!! そこへ絡んでいくクリフがまた素晴らしい。ルートを刻むばかりだった初代ベースのロン・マクガヴァニーとは比較にならず、鋭いグリスや変幻自在のラインで絡む……。へヴィ・メタルの名演は数あれど、これほどカタルシスを味わわせてくれる1曲が他にあるでしょうか!?徹頭徹尾、メタルの頂上を聴かせてくれるディスク1ですが、やはり世の中、“総てが完璧”とはいかないもの。残念ながら初日はオープニングの「Hit The Lights」が録音されておらず、「Whiplash」にはテープチェンジによる欠けがあります。そんな“惜しい!”気持ちを鎮めてくれるのがディスク2。こちらは「KILL 'EM ALL」製作のためにやってきたニューヨークでのライヴで、“黄金の4人”の最終日。海外コレクターから「メガ・アップグレード!」と絶賛され、ロングセラーを記録した「DAVE'S LAST GIG(POWERGATE 240)」と同じマスターを使用しました。“ベスト・サウンド”のディスク1ほど端正ではないものの、クリアさ・切れ味はディスク1以上。もちろん、他の極初期録音とは比較にならず、これまたlivemetallica.comのライン音源にも匹敵する。そして、キリリと切っ先鋭いサウンドで繰り広げられる“黄金の4人”の「Whiplash」……このド迫力、この切れ味、この暴れっぷり!! 「初期衝動」なんて言葉が白々しく感じてしまうほど、リアルで凄まじい!!! しかも「Pulling Teeth」からのドラマテッィクな流れで味わえる。現在まで860回以上演奏されてきた究極のスラッシュソングですが、まさに至高バージョンと言っていいでしょう!ディスク2に収められたライヴの二日後となる「4月11日」には、有名なムステインの解雇劇が起こりました。この世に4回だけ現出した“史上最強バンド”のライヴ。もし、クリフさえ生きていてくれたら再びあったかもしれない“夢の競演”は、もう絶対にあり得ない。それをベストな状態で聴ける本作は、間違いなく歴史的金字塔です。これほどの偉業、誰かが永久保存しなくてはなりません。誇りをもってご紹介しましょう。これこそ、重金属最強バンドのライヴ・アルバムです! Live at The Stone, San Francisco, CA. USA 5th March 1983 TRULY AMAZING SOUND(UPGRADE) Live at L'Amours, Brooklyn, NY. USA 9th April 1983 TRULY AMAZING SOUND Disc 1 (73:33) Live at The Stone, San Francisco, CA. USA 5th March 1983 1. Introduction 2. The Mechanics 3. Phantom Lord 4. Jump In The Fire 5. Motorbreath 6. No Remorse 7. Seek & Destroy 8. (Anesthesia) - Pulling Teeth 9. Whiplash 10. Am I Evil ? 11. The Prince 12. Blitzkrieg 13. Metal Militia Disc 2 (45:30) Live at L'Amours, Brooklyn, NY. USA 9th April 1983 1. Hit The Lights 2. The Mechanics 3. Phantom Lord 4. Jump In The Fire 5. Motorbreath 6. No Remorse 7. (Anesthesia) - Pulling Teeth 8. Whiplash 9. Seek & Destroy James Hetfield - Vocals, Rhythm Guitar Dave Mustaine - Lead Guitar Lars Ulrich - Drums Cliff Burton ? Bass