ブルースがデビュー当時、頻繁に行っていたラジオ局でのアコースティック・パフォーマンスからリッチモンドの局に出演した時の模様を最高の音質で収録。このラジオ出演は2007年になってマスター・クオリティの高品位な音源が出回り、その後クリスタル・キャットの『ON THE ROAD NIGHT』に収録されました。元が高音質な音源ゆえに、同レーベルからリリースされるのも当然だと思われますが、そこはクリスタル・キャットからのリリースらしく、過剰ではないもののイコライジングが施され、より垢抜けた状態に磨き上げられて収録されました。もちろんそれも素晴らしい音質なのですが、元の落ち着いた音質とは趣を異にしていたのも事実。そこでここには元の状態を忠実に収録しています。この時期のラジオ局でのアコースティック・パフォーマンスはどれもくつろいだ雰囲気の楽しいものばかりで、デューク・エリントンの「Satin Doll」から始めるコミカルなオープニングが通例となっていました。しかもこの日は、ブルースが後に「New York City Serenade」となる曲のプロトタイプである新曲「New York City Song」を美しいピアノ弾き語りで披露して見せるというスペシャルな場面があり、音質面だけなく貴重な内容の音源となっています。そういった独特な雰囲気は、この元の音源が持つ落ち着いた音質で聴くとより感動的に伝わることでしょう。 WGOE Radio, Alpha Studios, Richmond, VA 31st May 1973 SBD 1. Intro 2. Satin Doll 3. Interview 4. Does This Bus Stop at 82nd Street? 5. Interview 6. Circus Song 7. Interview 8. Growin' Up 9. Interview 10. New York City Song 11. You Mean So Much To Me 12. Outro Bruce Springsteen - Vocals, Guitar, Piano with Several Members of The E Street Band Danny Federici - Accordion Garry Tallent - Tuba Clarence Clemons – Saxophone