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CCR Creedence Clearwater Revival クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル/Tokyo,Japan 1972

1970年代の初頭に絶大な人気を誇ったアメリカのロックバンドがクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル。「CCR」と称されて親しまれたグループは1972年に最初で最後の来日公演を行いました。東名神で一日ずつ行われた公演からは2月29日の武道館がアイテムとしてリリースされています。しかもその日、バンドが登場する前には地震が起きるというハプニングも発生。そのせいでKILLING FLOORレーベルからリリースされた武道館公演アイテムは「EARTHQUAKE」と名付けられていました。そんな伝説のCCR来日公演を伝えてくれる貴重なアイテム「EARTHQUAKE」ではありましたが、そこに収録されていたオーディエンス録音はギンギンに歪んだサウンド・クオリティ。元々オーディエンス録音が少ないビッグ・グループの音源ということから海外でも注目されましたが、あまりに歪んだ録音状態が「CCRのヘビメタ時代を捉えた音源」などと揶揄されるほど。もっとも、この歪んだサウンドには訳があります。来日公演の一年前にジョン・フォガティの兄でリズムギターを担当していたトムが脱退。1969年から70年にかけて大きな成功を収めたCCRにとって最初のつまづきとも言えた出来事によってバンドは三人編成となります。そのままバンド活動は続行されたものの、トムの脱退により減った音数を補わなければならない。しかしクリームがそうだったように、ロックコンサートの創成期において、三人編成のバンドが音の隙間を埋めるもっとも有効な方法、それは「音量を上げる」ということ。今なら「パワートリオ」と表現されるサウンド。そうした状況の変化と、三人編成に対する苦肉の策として、あれほどの大音量ライブ・サウンドが武道館に響き渡ったのでした。結果として唯一の武道館公演となったこの日のステージですが、当時の日本においてCCRは人気の絶頂にあり、なおかつ来日が渇望されていたグループ。残されている当日の写真を見れば解るように、開場はステージ後ろの席までぎっしり埋まった満員状態。ライト・ブルーのウエスタン・スーツを着たジョン・フォガティの姿が印象的でした。先の理由からパワートリオ状態となったCCRではありましたが、同時代のアメリカやイギリスのロックバンドが総じてアドリブ志向の長尺なライブ・サウンドへと進化していったのに対し、彼らは毎晩のステージのフィナーレである「Keep On Chooglin'」以外の曲では余計なアドリブを一切設けることなく、レコード・バージョンの尺に沿ってサクサクと演奏と続けているのが面白い。同時代のバンドがこぞってアルバム志向へと動いたのに対し、あくまでシングル・ヒットを連発してアメリカで大きな人気を獲得した親しみやすさがバンド末期のステージにも貫かれていたのです。前年のシカゴやレッド・ツェッペリンの来日公演が猛威を振るった後ですので、当時のロックの風潮と反したかのようなCCRのあっさりとしたステージングを目の当たりにして物足りなさを覚えた人がいた一方、ヤング・ミュージック・ショーの第一回で放送されたオークランド・コロシアムの映像のステージが武道館で再現されたことに感動した人もいたことでしょう。今回提供されたオーディエンス録音からは、そんな臨場感がリアルに伝わってきます。もちろん「EARTHQUAKE」とはまったく別の音源。音像のオンなバランスという点で比べればそちらの圧勝なのですが、音が近いがゆえに割れまくっていた「EARTHQUAKE」よりも随分と落ち着いた状で演奏が捉えられています。また「EARTHQUAKE」がステレオ録音だったのに対し、今回はモノラルなのがかえってストレスを緩和、むしろ聞きやすく感じる人もいるのではないかと。音像が大きかった「EARTHQUAKE」に対し、こちらの演奏の音像は団子状なバランスですが、なるほど爆音パワートリオ・サウンドをステージから離れた席から聞いたらこんな状態だったんだろうな…と想像させてくれる質感。そして「EARTHQUAKE」を凌ぐ魅力としては、遂に武道館に現れたCCRへの期待を膨らませたオーディエンスの盛り上がりが伝わってくることでしょう。何しろバンドが登場するや否や「頑張れよ!」と野次を飛ばす声がいかにも70年代初頭ならではの微笑ましさ。一方でリリース前のラスト・アルバム「MARDI GRAS」からベースのスチュ・クックが歌う「Door To Door」が披露されるという、今となってはレアな場面(現場は「この曲は?」状態だったと思われますが)も捉えられています。何しろ今以上に英語が通じない時代ですが、フォガティが「Sweet Hitch Hiker」の前で「次はバイク好きに捧げるよ…カワサキ、スズキ、ホンダ」と語り掛けて日本へのサービスを感じさせる場面も。そしてマスターとなったカセットテープは120分の片面を使って録音されたことから、フィナーレを飾る「Keep On Chooglin'」の途中でカットが入ってしまうのですが、この箇所を丁寧に補修した結果、ほとんど違和感なく聞き通せる状態へと仕上げています。またピッチが半音ほど下がってしまったままだった「EARTHQUAKE」と違い、今回は正確なピッチで収録されているのも大きなアドバンテージでしょう。正にビンテージ感たっぷりなオーディエンス録音ということからCD-Rでのリリースとなりますが、古き良き時代のロックコンサートのドキュメントとしての価値は計り知れない。この日のステージから一年もしない内にCCRは解散してしまいますが、もし74年くらいまでバンドが継続し、もう一度くらい来日公演が実現していれば、同時代で日本のロックファンに強烈な印象を残したZEPやシカゴのような、後世にまで語り継がれる知名度を誇れたのに…そう思えてなりません。 Live at Budokan, Tokyo, Japan 29th February 1972 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters) (58:10) 1. Intro 2. Born On The Bayou 3. Green River 4. Susie Q 5. It Came Out Of The Sky 6. Door To Door 7. Travelin' Band 8. Fortunate Son 9. Commotion 10. Lodi 11. Bad Moon Rising 12. Proud Mary 13. Up Around The Bend 14. Hey Tonight 15. Sweet Hitch-Hiker 16. Keep On Chooglin'

CCR Creedence Clearwater Revival クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル/Tokyo,Japan 1972

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